ホーム > 詩人の部屋 > 大示の部屋 > 新着順表示

大示の部屋  〜 新着順表示 〜


[403] 折り鶴
詩人:大示 [投票][編集]


 私達《ヒト》を作ったあなたへ

 何故

 私達には翼がないのですか


 あの人の為になるモノを持って

 あの人の元へ飛んでいきたい

 世界中の折り鶴

 どうか翼を貸してください

 どうか

2011/03/18 (Fri)

[402] 安心
詩人:大示 [投票][編集]


きれいに笑ったつもりだけど

少し崩れてしまった


あなたは賢いから

私をよく見てくれているから

すぐに声をかけてくれる

『まだまだ哀しみは深そうだね』


笑顔は、脆くも崩れさったけど

少し、安心した自分がいた

きっと嬉しかったのだろう

2010/11/18 (Thu)

[401] 長旅
詩人:大示 [投票][編集]


僕は何も持たずに旅をしている

長旅の最中に何かを無くして
それを惜しむことがないように


なのに体が、とても重い



哀しみなんていらない

憎しみだっていらない


だけど

捨てることができないんだ

誰かに助けを求めることも

できないんだ


2010/10/31 (Sun)

[400] 間違い
詩人:大示 [投票][編集]


間違いで生まれた命なんて

どこにもない


生きることで

それを証明できるのならば

石に食らい付いてでも生きよう


たとえ世界が拒んでも


2010/10/29 (Fri)

[399] 聞く耳
詩人:大示 [投票][編集]


間違っていようが正しかろうが

人の話は、よく聞くものだ

自分が今、どの位置にいるのか

わかるから


昔、正しいと信じていたものが

今、間違っていると感じれば

それだけ成長したのだと

わかるから


2010/10/20 (Wed)

[398] ビッグバン
詩人:大示 [投票][編集]


想像を絶する大きな爆発は

美しい星をつくった

途方もない時が過ぎ

美しい星の上で小さな爆発が
幾つか起こった


けれど
それは何もつくりださなかった


今も
幾つもの小さな爆発は止まらない


失ったものは見逃しようもなく
大きいはずなのに


2010/10/04 (Mon)

[397] 
詩人:大示 [投票][編集]


始まりの足音
流れ行く風に
誘われて広がる
遥か空へ

色褪せた世界を
過ぎ去った年月
残された心は
白く光る

まだ遠い歌声
最果ての草原
戸惑いを隠して
揺れる記憶

静かな祈りと共に行く
終わらない旅路を


ひとひらの言葉に
満ちて行く心は
星空に輝き
道を照らす

始まりの足跡
駆け巡る風に
誘われた命が
そっと開く

2010/09/30 (Thu)

[396] 普通
詩人:大示 [投票][編集]


皆が笑って迎える朝に

私は涙を流して時計を見る

皆が安らかに夢を見る夜

私は、冷たい汗を流して月を見る


苦しいなんて言葉はそこにはない


これが『普通』だったのだから


だけど

頭を撫でてくれる
あなたの顔を見て

あぁ、私は苦しかったのだろうな

と思うようになったのだ


2010/09/24 (Fri)

[395] 息つまる夜
詩人:大示 [投票][編集]


長く苦しい夜に呑み込まれて
月が歪んで見えても

丸い太陽の光が包んでくれた


それは誰かの腕にも似て


息を初めて吐くような

そんな心地になるのです


2010/08/13 (Fri)

[394] 向かい合う
詩人:大示 [投票][編集]



私は鏡を見つめる

私は鏡にうつった私を見つめる


鏡像の二つの目を見つめる

こんな目をした人に会った時

気づいてあげられるように

友達の中にいても

見てみぬ振りをしないように


その人を抱え込んで
自分を見失わないように


今は自分を見つめる時


2010/08/13 (Fri)
403件中 (1-10) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 41
- 詩人の部屋 -