別にかまわない
別にかまわない
どうでも良いわけではないけれど……
期待が薄くなり
希望が薄くなり
心の皮が厚くなった
ちょっと強い心だけど
ちょっと悲しい心の君
そんな君の口癖は
別にかまわない
別にかまわない

親の期待や愛情も
一寸違えば公開処刑
帰らない意思を持ち
今全てに背を向ける
待ち受けるのは荒波で
けれども確かに自分の人生

午前六時の朝焼けが
私の額に突き刺さる
このままで良いのかと
自分に価値はあるのかと
生きる意味はあるのかと
眼も眩む太陽を
浴びる私は月にもなれず

それぞれ歩くその道は
近からずとも遠からず
私は私の夢の為
君は君の夢の為

歪まないように
曲がらないように
歩く道はさながら平行
二人が出会わないように
二人が離れないように

それでも泣けないのは、涙を我慢する癖がついたからなのでした。
どうしても、涙を流すことが格好悪いと思えたのです。
そうして彼は泣かなくなりました。
あらゆる物事に動じない、強い心が手に入ったと思いました。
やがて彼の心は傷だらけになりました。
彼は知らなかったのです。
人が涙を流す訳も
泣けることの強さも

みんな挙って俺の食物アレルギーを可哀相だと言うけれど、俺程度の食物アレルギーなら君達と変わらないぞ？
玉葱嫌い、納豆嫌い
キムチは苦手
キノコは苦手
君達の偏食に比べれば、好き嫌いの無い俺が恵まれているようにさえ思う。

私が笑うのは
楽しいからではなく
誰かに好かれたいが為でもなく
トラブルを避ける為のつくり笑顔
私が泣くのは
悲しいからではなく
誰かの同情を貰いたいわけでもなく
少し疲れた心臓に、溜まった我慢が溢れた滴

心無い
期待や中傷
お世辞や嘘で
今日も誰かが管を切る

知り合いが言った。
「死にたいと言葉にする人間は、はじめから死ぬ気などない」と

僕は思った。
（お前はエスパーか）と

お金がないからギターを売った
漫画を売った
ゲームを売った
思い出の染み付いたガラクタを売った
思い出の記憶が消えるわけではないからと