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満月の部屋  〜 新着順表示 〜


[63] 砂塵の花
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日々照らされ

照らされ続けて

それでも焼けず 汗もかかず


でしゃばって花咲かせたら 一晩で枯れ落ちた

怒りで妖しく尖る針先に磨きがかかる


照らされ続けて

それでも焼けず 汗もかかず

恨めしそうに太陽を睨む……が日課なのよ

わかってる明日も明後日も日々同じなのは


根をはってるのよ これでもね

埃まみれになったって風でも吹かなきゃどうにもならぬ


慎ましく花咲かせたら 一晩で枯れ落ちた


悲しくはない 不思議と


2011/04/16 (Sat)

[62] 最後の手紙
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緑がきれいな田舎から、母の最後の手紙が届く

夜になっても明るい街へ


十数年間かわらず私への心配事を伝えてくれる

苦労重ね満足に電話も出来ぬ母へ、私は何も出来ないまま最後の手紙をそっとしまった


ぐっと込み上げてくる感情は、いつまでも私を責めつづける


2011/01/28 (Fri)

[61] タイム
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気が付けば今年も終わりそうだ

一年振り返ったら何が自分の為に

周りの為にできたのだろう


いや…何もできてやしない



日々の繰り返しをこなして来ただけだ



だましだまし過ごして来たのだ

1日1日はとても長く感じるが、何をして来たのか振り返ると


まるで鳥が羽ばたくが如く



時間は無限にないのだと…ありきたりだが思う


僕の最期はいつ頃なのだろうか…


足音が聞こえる…。

2009/12/13 (Sun)

[60] 真っ白な恐怖
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今まで自分の夢の舞台へ立つため

努力を怠らずしてきた君


その君になら道は見えているのかな


僕は新しい人生が始まったとばかり思っていたけど



まるで白紙の画用紙を渡されたかのように

思い切り描きたいけど

ノートの隅っこに描く落書きの方が上手く描けるが

真っ白なものに自分は怯えているみたいだ

意外と消極的だと気が付いたよ

新しい土地


新しい住まい


新しい出会い


新しい夢


新しい自分…



過去の物だと押し入れに入れていた古い画用紙には

色褪せず

鮮やかな彩色で描かれた思い出があった


2009/11/20 (Fri)

[59] 負の宣告
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気持ちのなぃ人といつまで一緒にいるの?

相談もたくさんしたじゃなぃ

ある異性からは、早く別れた方がいいなんて言われてたの忘れた訳じゃないんでしょう?


密やかに好きな人がいるくせに


今しかなぃけど君は悪魔になるのが嫌なんだ


君はいつも似たような事で、同じ思いをしているんだ

悪魔になる勇気はないのだ


今いる人と一緒になるつもりがないなら

早く負の宣告をするのだ



残酷であるほど君を悪魔に仕立て上げるのだ

その先の道は君には何色に見えているのだ?

えも知らぬ妖艶な色をしているの?



ほんとの悪魔ははっきりしないズルズル行く今の君の方かもしれない



2009/08/28 (Fri)

[58] ある幸せ夏電車
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いつもよりずっと早起き


どんな服着ていくか迷っちゃった挙げ句ヘビーローテ

日帰りの電車で行く海なのに

水中メガネや浮き輪

ボールやビーニルのボート


晴れてくれればと雨男が散々願った日は見事に晴れ

準備に時間がかかっただろう君は少し遅れて駅へ到着


2時間電車に乗ってなきゃならないから

思う存分 ジュースやお菓子をかった





2人の荷物を黄色い大きなかばんにまとめた

長い電車の中での時間


かばんに落書きしようと君はいいだした

大切にしてたかばんだったけど
それもいいかと2人が手を繋いでいる絵を描いた


大胆に描かれた絵はやがてかばんを一周した

とても幸せだった


海にいった事がないという事も電車の中で始めてしった


いつも一緒にいるときは笑顔だった


一緒にいるのに寂しいとつぶやいた君を見て

涙がこぼれそうになったんだ


僕らは駅につくまでが幸せだったのかな


電車の長い時間はどんな夢にも負けない幸せの時間


今年の夏

ふと思う

2009/08/09 (Sun)

[57] 自然に
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その翼がキズついて

あの空とべなくなっても


私はそばにいつまでもいる



その声を失ってしまい
鳴くこともできなくても


いつだって手を繋いでいる


2009/06/30 (Tue)

[56] 涙の温度
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いくつもの時間が過ぎて

思い出と呼べるようになった

色褪せた記憶の中には細い肩を震わせていた貴女がいた




いくつもの時間が過ぎて

思い出と呼べるようになった

色褪せた手紙の中には忘れかけた大切なメッセージがあった


いま貴女が望む姿に近づいているだろうか

少しくらい振り返る事は許してくれるだろうか


いまだけは貴女のことを思っていてもいいかな


あの時の涙にはどんな意味があったのかさえ
未だに分からないまま

温度だけが深く残っている


いくつもの記憶が時間というものに流され消えて逝く


なんでもない小さな幸せの記憶すら


2009/06/21 (Sun)

[55] 火よりも赤く
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始めから

分かってたじゃない


自信がないから止めようなんて


やってもないのに

なんの自信があるのやら


少し前の自分がみたらどう思うのさ


さぁ前を向いて行けっ!





俺っ!!

2009/06/21 (Sun)

[54] 螺旋
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あなたの気持ち勝手に解釈してしまう

良くもわるくも自分勝手に


あなたはそれを嫌う

良くも悪くも自分勝手に


お互い様だとお互いに思うとき


この先続きがあるのかないのか

はっきりと僕には解らない


それがもどかしくさせるから
この時間を過ごすのは辛いのだろぅ

どこか相手を悪者にでも置き換えないと、納得出来ないのだろう。

それすらも、良くも悪くも自分勝手に


無限螺旋から抜け出すのか?

2009/06/20 (Sat)
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