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[196443] 
詩人:サエ [投票][編集]

声をきけるだけでいい
姿をみるだけでいい
顔をあわせるだけでいい
手を握るだけでいい
抱き合えるだけでいい

全ての欲が満たされるのはいつ?
あなたに会えば満たされる
あなたとなら満ちていく
適度な距離でしか生きられない恋は
儚くて愛しいけど 寂しくて虚しい

会いたいなんて 好きだなんて
ことばにしたらあっという間で
惜しむほど大切にしまっておいても
口にしたら驚くほどあっけなくて
どんな声か どんな風か
思い出そうとすればするほど遠くなっていく

夢中になりたくないなんて
夢中なひとが言うこと
今夜は夢の中で逢えますように

2020/02/11 01:41



[196442] 辛子明太子
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

頭を下げられない

心底弱いのだろう

ビールのあてに辛子明太子を覚えた
臭いけど美味いよ
この口ん中でバラける
細やかな一粒一粒が命になりたかったであろう
それぞれを噛み締める

美味い

人なんかに味わられる為に
鱈も身ごもる仕度をしてはいまいに
なのに美味い

子を思うなら
俺も自己犠牲的にならないと

美味い

2020/02/11 10:01



[196440] どっきり?
詩人:結愛 [投票][編集]


ドッキリの一言で片付けられた
私の数ヶ月

黒幕は見えない
私は誰にドッキリを仕掛けられたのか

ドッキリの一言で片付いてしまった
私の恋

好きな人はもう見えない 
まるで夢のようだった
 
  
まるで現実じゃない
生きてない日常
振り回される日常
後半は悪夢にも似た夢だった

この数ヶ月間がなんだったのか
私には未だに分からないまま


2020/02/10 04:30



[196439] 独白するブルスト左横レインボーカーソル
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

日の出が見えない
高層ビルが邪魔をして
ジャングルジムを登ったくらいじゃ
達成感は得られなくなった
それくらい
目覚ましい人類のバージョンアップ
新しく自分を書き換える時間がない
ぼくの心臓はぐるぐる回る
思考も身体も停止したまま
人生の何にも手をつけられずにいる
モノローグに次ぐモノローグの果てに待ち受ける死よ
ロック画面に設定して
いつでも見られる状態にすれば
少しは変化があるかな
正午
真上まで来れば
高層ビルがあったって
陽だって見える
雲が邪魔をしなければ
大気圏を突き抜けるまで
アップデートを繰り返さなければ
ストレートには味わえないのか
厳しいな
日の目が見えない



2020/02/09 03:01



[196437] 終わりの始まり
詩人:結愛 [投票][編集]


不思議な世界に入り込み
彷徨い もがき 苦しみながら
光も見えなくて...

全てが終わったのか
それとも続いてるのか
分からないままで

怖い 先の見えなさが
怖い 自分を待ち受ける近い未来が
終わったのか それとも始まりなのか

もういい
もういいよと
何度も呟きながら

怖くても自分を手放さない
自分らしさを見失わずに

いつだって何かしらの気づきを与えてくれる
年下の私の先生

「僕はやったぞ」と言いたげな瞳に
今度は自分が頑張る番か…
と思いながら…


まだ見えてこない光を
掴みたい

怖くても掴みたい


強くなりたい


終わったのか 
それとも始まりなのか

何も分からないままに

新しい光を迎えに行こう


終わりの始まり





2020/02/07 22:06

[196435] 嫌いな茸
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

やらないだけ

やるだけ

やらないだけ

やるだけ

繰り返し

やるだけ

やらないだけ

やるだけ

やらないだけ

やるだけ

繰り返し

繰り返し

やるだけ

やらないだけ

やるだけ

やらないだけ

やるだけ

ただ

わたしには

できないだけ

2020/02/07 01:26



[196428] 再会
詩人:こーじー [投票][編集]

はぐらかしたり
かぶせたり
平行線だったり
クロスワードだったり
汚いものを閉じたり
きれいなものを見せびらかしたり
当たり前の事が、当たり前じゃない
なぜ、あんなにも窮屈なんだろう
きっとあの頃のようにはいかないけど
失くしたものも多いけど
でも、いろいろと捨てたら
気が、らくんになって
ふわふわ浮いていた
生まれ変わってもまた同じ場所に戻る
再帰の奇跡に憧れ、つれづれなるままに
私はいつだって、その心をなくしていなかったのだな

2020/01/29 23:56



[196423] 川遊び
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

さざめく流れに
りょうの手で岩を頭の上に掲げ
ぶん投げる

天気はいいけど
少し寒い

また
りょうの手で岩を抱え上げ
叩きつけるように投げ落とす

彼女は
「人が退屈だとか、つまらないだとか
そう言えるありきたりな日常が欲しい」
と言って居なくなった

水しぶきで服が濡れる
余計に寒くなりそうでも
日差しが慰めてくれていた

帰ったら
破れた障子を
貼り替えたい

昼寝してから

2020/01/25 03:37



[196418] Forest
詩人:Ace [投票][編集]


鋼鉄の空
ひび割れた地平線
戦いの闇は
水と共に土へと染み込み国土を潤す

深夜の森はDNAが拒否するほどの恐怖と
引き込まれるほどのスリルが混在する

物音に耳澄ませ
目を開けて光探せ

自然と同化するな自然に食われるぞ
自然に逆らうな小さき生き物達よ

生きるためのすべは
他人からの教授により与えられるのか
それとも生まれ持った本能か

川流れる音
風揺れる木々のきしみ
爆音と共に身を任せ愛でる

生死を別ける活路は

しの中にのみ存在する

畏多くも詩人を語る者は
貴様のように生きよ

2020/01/24 07:44



[196417] 姫路(かざぐるま)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


かざぐるま かざぐるま かぜのなかでまわそう

からからと おとたてて きぼうへのそらへとぶ

いつまでもにくんでいて ひめじのそらのとおさを

いつまでもわすれないで くちびるかんだあのひを

かざぐるま かざぐるま かぜにのせてまわそう

ぱたぱたと とおくまで はばたくようなおもい

いつまでもいまのままで おとなになどならないで

いつまでもだましていて しんじきっているわたしを

かざぐるま かざぐるま かぜにむけてまわそう

さやさやと きぎたちも こえあわせうたうから
───────
原文:点字

2020/01/23 21:27
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