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[196399] したりすること
詩人:EASY [投票][編集]

目的は何なのかって
聞かれたりして

愛することなんだって
言ったりして

心から笑ったり
してたりとかする

2020/01/12 20:59



[196397] 散策
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

炎のように燃える色した気球が
水平線に舞い降りる

さっきまで
眩しすぎて
やっと、まるいことしか
わからなかった太陽が
もう容赦するかのように
水平線に遮る雲もないまま
だんだんとおとなしく
吸い込まれていく

岬には
夕日を見に向かったのだけど
見上げた白い灯台を囲うような
手摺りの間仕切りの向こう側へ乗り越えていくと
釣り場がある
荒磯の先端にたたずむ一人の釣り人が見えたが
途中足場の悪い岩肌から断崖の下を激しく打つ白波に
足がすくんでしまっていた
十数年程前なら
勇んで車へ竿を取りに帰り向かったであろう、この足が

太陽は沈み
皆帰って行く
夜釣りに備えた竿先のケミホタル※が
灯台を囲う手摺りの内側から
磯の先の空に灯って見えた

※(ケミホタル
魚のアタリを見極めるため、竿の先端部に取り付けたりする小さな化学発光体)

2020/01/13 08:12



[196396] それだけの人生
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

真っ白な部屋で真っ黒になる

眠れない
会社に行きたくない
何もしたくない
でも自分で自分を殺すのは
少し怖いから
誰か代わりに殺してほしい

生きることに意味がないと
諦めていても未だ苦しい
あなたがいなくなっても
電車が少し遅延するだけ
その日のうちに再開し
何事もなかったように動き出す世界と
社会
誰がいなくなっても
歯車を取り替えるだけだから
何事もなかったみたいに元どおり
別にいなくてもいい存在
古い映画で学んだはずなのに
あなたのようにうまくいかない

寝不足のまま会社に行って
来月生きるためのお金を稼ぐ
守るものも趣味もないよ
来月も同じ気持ちで
銀行に振り込まれたお金で暮らす
それだけの人生

あなたがいなくて
とてもさみしい

2020/01/12 04:55



[196394] 明晰夢
詩人:EASY [投票][編集]

成功する為に必要なことは
必要なものを成功にしないことだ


失敗は何処となく
親しみを帯びている


愛するってことを
難題にして


ここに生まれた僕らのように

2020/01/09 21:59



[196393] Yell(笑顔はなくさない)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


はなびらを並べてみて
心のかたちに

優しさを形にして
嘘でもいいから

心配はいらない 笑顔なくさない

ゆっくりとだけれど わたし強くなる

きれいになるからね!
今度は気づいてね

消え入るような声でそっと
呼んでみるから



この花に名前つけて
感じたままに

さびしさを言葉にして
忘れていいから

心配はいらない 涙かさねない

うまく言えないけど 明日は今日じゃない

見間違えるほどに
輝いているから

凍えた指をほどくように
呼んでください

──────────

2020/01/08 22:50

[196391] Yell(みんなの特別な女の子)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


カレンダーめくれば 別れの春が来る
もう二度とあなたと 笑いあえなくなる

あなたが出会う人 未来の恋人に
エールを贈りたい 悔しい涙にのせて

ああ 上出来のさよならがしたい
鮮やかな記憶をここに残すように

ああ いちばんの笑顔で手を振る
未来の花嫁に涙を乾かすエール



私の心配は 何もしなくていい
みんなの特別な女の子になれる

ぎこちない歌でも 一所懸命なら
みんなもそれほどに 悪い気はしないでしょう

ああ とびきりのときめきでいたい
リズムを崩したら泣き出してしまうわ

さあ めげないで そう 自分らしく
My dear loving heart. 自分で自分にエール
────────────
────────────

2020/01/07 22:13



[196388] 何度でも歌う
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


こころはいつも嘘を
重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ
滝を飛び越す鮎よ

その閉じた瞳(め)で
わたしのために泣いて

海を渡る蝶よ
闇を恐れぬ蝉よ

その触角で
わたしの歌を聞いて

懐かしい歌だといいね



記憶を閉じた螺旋を
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種は
契りを疑う

毒を抱いた草よ
友をなくした猿よ

その憎しみで
わたしの爪をなめて

過去を運ぶ蟻よ
枝を捨てた鳩よ   ※

その醒めた目で
わたしのからだを見て

あんまり美しくないね
───────────
───────────
※ノアの洪水の伝説に拠る。

2020/01/06 22:37



[196387] 倦怠期。
詩人:もとり [投票][編集]



好かれている

愛されているなんて

実感が無ければ分からない


曖昧な物だからこそ

言葉や行動で示して欲しくなる

分かるだろう なんて

そんな甘えを押し付けて

曖昧に濁して濁って

泥の中に心を汚されて



温度差が交差する

周りの人達を羨んで


離れていく心は実感出来るのに

また今日も濁った関係を置いたままに





2020/01/06 22:20



[196386] 照葉樹の森I'm in the forest
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

風そよぐ照葉樹の森へ昼寝をしにおいで

小さな草 優しい鳥 日射しも君を待つ

明るい昼間は 雲母(きらら)が降る森にいます
ここで待っています



心だけで届くから 何の心配もいらない

森へおいで 森へおいで 眠たくなる森へ

心より広い森を君は信じないだろう

森に溶ける心地よさを まだ知らないうちは

まぶしい初夏には 辰砂(しんしゃ)を生む森にいます
ここで呼んでいます


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ
───────────
───────────

2020/01/06 21:50



[196378] 酒場
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

括弧付けて格好つけて
話す言葉は借り物だと
言われりゃ確かにそれまでだが
貸し借りもなく
生きていけりゃあ世話は無い
誰に幾ら入ったとか
誰が幾ら取られたとかが
酒の肴にならない今の時代は その代わり
誰に何をされたとか
誰が何をやらかしたとか
そんなことが世事の話で世話も無い
括弧付けてでも
話せる言葉があるだけまだマシだろうと
笑う親父に 銚子が一本 酒の夜

2020/01/04 20:28
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