詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
辛い時優しい風が
君の髪を撫でてくれている
泣きそうな時も
高い空から温かい太陽が
照らしてくれる
誰一人友達居ないと
嘆くなと
私だけ一人ぼっちと
嘆くなと
心を照らしてくれている
この太陽がたった一人の
私の味方
雨の日は一休みしよう
お茶でも飲みながら
又晴れてくれるの
待とう
雨が止んだ後
虹が出るかも
しれないから
窓を見ながら
By 音無詞 詩
2019年1月作
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
オレンジのマウンテンパーカーを好んで着ている
アウトドアの雰囲気もあるし
なにか消防やレスキューみたいなイメージもある
猟銃を構えた
ロバートデニーロが演じた
映画ディアハンターではオレンジのマウンテンパーカーを着込んでいた
釣りの浮きにもオレンジはよく使われる
水面で自然に目立つ色合いなのだろう
会社の社長の娘婿が入社して
自分の部所に配属されてから
何かと折合いがつかない
会社ではだいぶ無口になった
太鼓持ちな連中と反対方角に歩むから
本当の弱さも手伝ってか
随分とみじめになりそうになる
ものごころと呼ばれる何かが始まった頃から
何故自分が人と違う方角を好むのかが
いまだによくわからない
朝の出勤
オレンジのマウンテンパーカーに袖を通す
今どき少し目立つ色合いなのだろうけど
たまらなく好きだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
科学は四角くて
心は丸い
こんな風な感覚は
言わなくても知っている
僕は言葉を
好きでもあるし
嫌いでもある
それは
誰かが誰かのことを
どう思うのかと
双子みたいによく似てる
記憶は流行りに敏感で
カード払いを促され
くっきりとしない飛行機を
画像に残した家族のようだ
UFOは飼い猫が
捕まえて来る、もぐらくらい
色んな意味で丸っこい
こんな風な感覚は
言わなくても知っている
詩人:星涼 優 | [投票][編集] |
夢をみます
あなたが生きていた頃の
夢から覚め
居ないのだと話せないと
思い知らされます
夢の中で膝枕をしてくれた
思い知らされます
あなたの愛が偉大なことを
いつかあなたのようになれるのかな
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
始まり
立ち止まり
咳をする
風邪かな
完治すれば
いつか
取り戻せる健康は
止まらない咳
吐き気を催し
嗚咽と共に
生まれ落ちる涙
いつ起こるかわからぬ
発作的に息が詰まり噎せる
日常生活崩れ落ちる前に
強引に涙を拭き取って
前を向く
安らかに過ごせない身体こそ
当たり前に感じ
慣れない苦しみに咳き込み
起きながら眠ることを防がれる
参ったな
泣きながら笑ってら
病気かな
でも
二度目の生には期待できない
から
再び
歩き始める
咳が止まるまで
終わりは来ない
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
おまえにさよなら言う為に
いや
言うまでもない
おまえ最悪だったからな
おまえがさよなら言うな
俺が言うんだよ
いいか
おまえは浮気だ
知ってたよ
知ってたけど
それ以上だったよ
なんて奴だ
更におまえは片付けない
散らかしっぱなし
女性のソレだソレすら外した場所に
置きっ放し
言わなきゃいつまでもだ
自分の食いたいものしか作らない
文句言えばキレる
あー
あーだ
おまえやっぱり最悪女
なんで
なんで
俺
おまえと籍入れたんだろう
別れたい理由は溢れてる
でも
なんだ
うん
おまえの笑った顔
消せない
クソ
おまえのクソ笑顔
クソ消せねえ
そうだ
おまえのクソ悪いところもっと思い出さなきゃ
待ってろ
今すぐ思い出すから
待ってろ
クソ
待ってくれ
思い出すから
詩人:灰色 | [投票][編集] |
今日が来てしまったと、毎朝嘆くくらいなら
どこかへ逃げ出してしまえばいいのに
自分のための良心がそれを阻んで、
私は私のせいで今日も朝が来てしまったと泣くのだ。
馬鹿馬鹿しくて、情けなくて、やるせなくて苦痛だ。
どこか遠くへ。
誰も私を知らない場所へ。
風が連れ去ってくれると言うならば
今持つ全てを差し出したっていい。
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
わかっているよ
きみがぼくを怒鳴るのは
わかっていないからってこと
しまった
やってしまった
やってはいけないと何度も
繰り返し繰り返すうちに
またやってしまった
過ちばかり繰り返して
褒めてくれる人など
そりゃあ
いない
わかっているよ
冷たい目をして注意するのは
わかっていないからってこと
詩人:46 | [投票][編集] |
音に出せば消えていく
そんなものは形などなくて
不安定で不確かで
なかったことになんて一瞬でできたりする
それでも残るものがある
それはあなたの笑顔だったり、あたたかい手だったり
少し悲しそうな顔であったり
ごめんねって発したあとの俯いて見えた頭のてっぺん
それはどれも静かで当たり前な時間だった
当たり前だと思い込んでいた時間だった。
確かなものはこの世にいくつあるだろう
確かなものとして胸に抱えていたいものほど
目に見えない、映らない
大人と呼ばれる年齢に気づけばなっている私たちは
確かに昔と比べて物事を考える器が大きくなった人間なった気がするよ
でも、でも子供の頃からずっと探しているものが
今でもはっきりしないのはどうして?
どうして。
詩人:EASY | [投票][編集] |
連なった憂鬱は
あっさりと夕日に溶けて
忘れてしまった感情を
窓から射し込む光りに変えて
一生懸命伝えてる
間違えて乗った快速は
大げさに言えば人生で
簡単に言えば使わない
100円で買った箸置きだ
退屈な時
散歩をするのは
理に叶っていない
お前は
そんなことを言う
まるで
死なない為に
生きてるみたいに
人と人とが
最後に交わす言葉は
割りと普通のことだ
ありふれた空だとか
時々見上げる
星みたいに