| 詩人:猫のあし | [投票][編集] |
一歩一歩進んでいけばいい
きっと転んでしまうけど
きっと泣いてしまうけど
自分を嫌いになってしまっても
消えたくなってしなっても
仰向けになって空を見て
空は私たちの上にも同じように広がってる
鳥が私たちの上を飛んでいく
そしたらまた立とう
私は 生きる為に 生まれてきたんだから
| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
溺れるのが怖かったから
安易に
「助けて」だとか叫んでしまった
間髪入れず
疑いもなく差し出された手を
迷わず一直線に掴む
この暗がりならバレやしないか
助けてもらった後にびくついて
足がつくほどに浅い絶望を
相手に知られるのが怖かった
そこからは
トントン拍子で
とんとんと
未来への階段を登る機会が絶えず訪れる
五年後、十年後
ルーペの必要もなく見え見えの未来が提示され
必要なのはわたしの懸命さだけ
賢明ならばご存知のとおり
これまでの不幸が怠惰によるものだと
明るみには出なかったが
わたしだけが今更思い知らされる
嫌というほどに
用意された階段は今も
一段も登れていない
一歩も動いていないのに動悸が激しい
息切れがヤバイ
それは気持ちの問題で
それは努力が足りないせいで
それは弱さで
あなたの全貌は
残っていない足跡が物語っている
足踏みをしていても
けして前には進みません
差し出された手を取っても
その先はあなた自身の頑張りが必要です
病名があれば
救われるのなら
診断書を書きましょう
お薬を出しましょう
あなたは
お金を出しましょう
頑張れって言われたくないのなら
もっと頑張れよ
浅瀬で溺れるわたしが
水面下から藁にもすがる
掴まえて掴まれて
自分で自分の足首を絞めて
身動きを取れなくしている
安易に
「助けて」だなんて口にすれば
すぐに人が集まって助けてくれる
心配してくれる
世の中には良い人ばかりじゃないが
良い人は結構いるから
笑って嘘をついて
自分だけ騙せなくて
暗がりで足踏み
進展がないまま
擦り減らす時間
これ以上
まぶしい笑顔をわたしに向けないでくれ
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
誰か
しわくちゃをもっともっと
しわくちゃに押し包み
結論をまとめたなら
母ちゃんみたいに
あたりまえに
皆にしてくれ
俺は息子達が
俺ももういないあと
どうにもならない
何かのいいなりなる
そんな世代を見送ろうとしている
俺はつまらない
ひとりよがりの詩ばかり書いている
俺は尋ねたい
愛と書いて愛が伝わるか
死という文字で死の持つ影が見えるのか
翼があれば本当に飛べるのか
そのなごりで良ければ飛べなくても鳥として満足してられるか
連休明けの月曜日は死にたい気分の二日酔いの同僚を同じ気分でバックドロップしたくなる
水垂がどこまでも続く砂利道を
カンボジアの10歳の少女と性病でボロボロの母親が重い荷車を押して行く
死にたい気分なら
腐っても花か
| 詩人:あいく | [投票][編集] |
かさぶた
絶対にさわらねぇ
治って自然にはがれるまで
ぜってーにさわらねぇ!!
と
心に固く決め結んでも
なぜかふと
さわっちゃって
2回くらいわ
はがしちゃう、、、
、、、なんで?。。。
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
はじめまして
まっ白な日々に意図をもとめて
細さを無視して、出来るだけく黒く書き尽くす
なんなら嘘でも比喩でも
雪原を暴れる
@
会社からの帰宅途中
スーパーで買い物をして
ふと、駐車場の花壇に植えらた木にぶら下がる
コウモリをみかける
立体遊泳が始まる
いや嘘さ
そんな言葉ないよ
あればいいのに
いやただ、ただ俺は読み手に嫌気をさされ
お互いに始まればいい
コウモリの目はあまり良くない
なにもかもあまりよくわかならいのに
なにもかもよくわからない
もう、夕焼け
いらないのに
| 詩人:gof | [投票][編集] |
セロファンテープに
きみの唇のあと
ゆびでなぞる
そんなことで
憂いはおびて
すくわれる 美しさで
あるべきすがたとは
きっと曖昧
だけれども 余韻かもしれない
誰かが過ぎ去った 香りかも知れない
誰にも気づかれない 花の一雫かもしれない
枯れ木の道ばたに埋もれたレモン
かもしれない
微睡み 時間 紅ルージュ
さよなら 壊れた指針
靴紐ほどけたコンバース
過ぎ去った後にしか生まれない
しがない余響の様な微笑みを
ぼくは大切にしたい
| 詩人:gof | [投票][編集] |
雨伝いに聴いたジョニミッチェル
寂しいの色とアスファルトと
子供の鳴き真似のネコ
ぼくならば 都市の片隅で 荒ぶって
知らない街のプラットホームで
ヒトと 死と光のブルースが点滅する海原で
夜が来るまで 朝の毛布に包まったまま
罪は罪で 忘れ去って
焚かれた線香の誘いで 夜夕闇の夢で
「誰かを愛したい」束の間の願いで
煌めいた 気がしたそれは
無意味で 無味 蒙昧な視界に在って
それでも 救われたよ なんて
誰かが云った 気がした
| 詩人:gof | [投票][編集] |
ああ惰性で
11月は ため息と尽きて
カサブランカ きみは
誰もいない国の 季節の変わり目で
好きで はじめたギターも
パンのアロマには敵わない
なんて
なんて 綺麗な宝石だと
過去の瞳は ノスタルジーを請う
無理に笑えなくても
唇と花言葉で 今日を例えたならば
報われる恥も失敗も苛立ちも
名もない海の 夜の果てで
さららと 流され揺蕩うように
明日ならばきっと 明日ならばきっと
呼吸しよう 瞼を閉じよう 哀かんじよう
| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
何が得意 何が不得意
全部ができなきゃなんて嘘
決められているの?
誰が決めているの?
完璧になれって言う人に言おう
そんな人いません
失敗しちゃいけない仕事
失敗もあるよ
誰かのせい?
自分のせい?
うまく行った仕事
それもあるよ
誰のおかげ?自分?
みんな同じでないのに
考えてることは違うのに
テストの答えは一つだった
じゃあそれは
間違ってたんじゃないの?
いろんな気持ち
言えない気持ち
言いたい心
流して歌って
表してごらんよ