| 詩人:EASY | [投票][編集] |
車は音をたて
排気ガスを吐き出して
人々は歩き、夕日は沈む
雨の後に晴れた
雲の残骸は
ありもしなかった、すべてのものに
懺悔しているかのようだ
時間はあまりにも、強固に見えて
記憶はあまりにも、軟弱だ
それを知らせる為に
車は音をたて
人々は歩き、夕日は沈む
そうでしかない、すべてのものに
優しく微笑むようにして
| 詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
私の指があなたの手に触れる
ここはベッドの中
寝息が鼻先にかかる距離であなたは寝ている
私も微睡みの中
体を繋いだあと 二人は違う夢を見る
肩が寂しい
私の指があなたの手に触れている
あなたの手はあなたの横にある
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
苦しみと喜びが
天秤にかけられて
天文学的な均しさで
釣り合いを魅せている
集合的無意識が
奏でるであろうメロディーが
空っぽな無機質に
反響しながら響き合う
愛する理由を問われても
一兆年間、黙り込み
頬を少しだけ、緩ませて
愛してると愛してないに
釣り合いを魅せている
| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
叶わなくとも
いくつもの夢を数えて
生きていきたい
いろんなものを夢見て
過ごしたい
例えば行ったことのない
世界や
知らないこと
わからないこと
まだ見つかっていない星
出来ることはちっぽけで
毎日が精一杯でも
瞬間に心が奪われ
夢につながる
綺麗な風景と花
確かめることのできない風
冷たい川の水
緑が爽やかな朝の竹の音
| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
君と僕の
信頼のパスコードは四桁
10000通りだって
キリも良いね
チャンスは一度きり
じゃないから
時間を掛けてじっくりと
落とそう心
全人類70億と仮定して
君に合う人は一万人に一人
なら残り69999人
ひとり消えても寂しくないね
信頼のパスコードは四桁
次に開けるのはそう
あとは頼んだ
| 詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
波瀾万丈な人生
凸凹だらけの道
歩いてはつまづいて
又歩き出して
七転び八起きの言葉
思い出して
転けて笑われて
そんな私ただ歩いていた
辛い時1人きり
泣いてみたり
命を終えたくて
最悪な事も考えた
だけど心の中
何処かに向かって
生きたいよ 生きたいよ
辛い事もあるけど
壁にぶつかって
何かに当たっても
消えないの 消えないの
嫌な気持ち
いつかは分からない
幸せを探して
いつ終わるか分からない
ピンチの塊
だけどいつかは
笑いたいから
ピンチだっていつかは
終わるんだって
自分で言い聞かせて
暗闇の中からの
僅かな光でも
探してく1人でも
笑いたいから
探してく1人でも
笑いたいから
By 音無詞 詩
2018年11月作
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
原っぱが大好きです
原っぱには空っぽな
たっぷりなものがある
原っぱにはトラップは
きっとなくてパラッパラッ
ラッパ吹いてる妖精が
ぷらっぷらっとしています
僕は散歩に行くのなら
そんな所にぷらっと行って
家に帰ってチャーハンに
塩をパラッと振りかけて
そんな秋の昼下がり
さくっと過ごしているんです
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
空中を舞う超音波
可視光たちが奏でる音は
苦し紛れの残像だ
光りが光っていることを
説明している教授たち
知恵の輪みたいな構造に
僕は静かに波動拳
幸せになる為になら
幸せになることはない
不幸になる為になら
説明書が必要だ
アリスの姉の友達が
夢で見たかも知れないことを
想像してみたりする
そんな具合に落ち着いた
夜空が僕の上にある
| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
君が見ている世界は
決して嘘はつかないよ
頑張ったことは
自分にかえってくる
傷ついたことは
自分の財産
誰かを傷つけたことは
自分の不名誉
そうでしょう
分かっているよね
分かっているなら大丈夫
もう、顔をあげよう
否定しなくても
全ては君を歓迎しているよ
少しずつで大丈夫
歩けるペースでいいよ
したいことは何?
分かりたいことは何?
生きていきたい気持ちは
ちゃんとあるかな?
泣くのも 笑うのも
悩むのも 怒るのも
恋をするのも 家族を作るのも
自分を見るのも 人を見るのも
君が人として生きている証拠
命を生きている証拠だよ