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[194657] 眺められた情熱
詩人:EASY [投票][編集]

野原を駆けずり回り
君は笑った

出来もしないことを
僕は出来ると言ってみる


天真爛漫は
君の為に必要な

僕の為の表現で


無力ゆえに力強い
抱きしめる為の腕力だ

2018/07/17 19:45



[194653] 沈み方
詩人:EASY [投票][編集]

成すべきことが成せられて
成されぬことが成されずに

君が涙を流すから
沈む夕日に恋をする


そうであった全てのことは
そうであった全てのことで

そうでなかった全てのことは
そうでなかった全てのことだ


君がそうでなかったことは
今まで一度もなかったことで

君がそうであることは
全ての中で何よりも

一番正しいことであり

誰も説明できないように
沈む夕日に恋をする





2018/07/16 20:04



[194652] 愛の所以
詩人:EASY [投票][編集]

夢から醒める


どうやら、僕は夢の中で
君を探していたみたいだ

いや、違う?

君を探している途中で
眠って、夢を見ているのだろうか?

どちらだろうか?




結局それは
どちらでもいい


愛は何処にでも
漂うのだから



2018/07/16 19:42



[194651] 知らず知らずのうちに
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

いつ 心から休まるんだろう

いつ ゆっくり眠れるんだろう

誰が 気持ちを 汲み取ってくれて

どこでなら 吐き出せるんだろう


言いたいことも言えないまま

ただ 時間だけが過ぎていき

老いてゆくばかり


最後に 心から笑ったのはいつだろう

最後に 声を上げて泣いたのはいつだろう


知らず知らずのうちに

そういったカケラが

降り積もって 刺さって

小さな けれど無数の傷から

知らず知らずのうちに

本当の自分が 流れ出ていて

気づいた頃には 空っぽ

気づいた頃には 血だらけ



なんて 人達ばかりに見える

2018/07/15 18:50



[194650] フィリアフォビア
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

願っても壊れてしまったら
叶わないことは教わった
その一文の個性が擦り減って
消えてなくなるほどに
幅広く流布した
誰もが目にして口にして
見知って
見向きされなくなるまで
時間はかからなかった
それでも原本を
大事に胸に抱くのは
言い出しっぺの張本人だけ
みな
暗闇に目が慣れて
一筋の光が見えなくなっていた
或いは
眩し過ぎて目がやられ
何もかもを見失った
前を向いても未来が視えない
振り返っても足跡が見えない
見上げても星は見えず
太陽は永久に登らなかった
俯いて暗がりに身を溶かす
視界も本懐も瓦解した
願っても壊れてしまったら
フィリアフォビア
叶える望みも見失う
いつか必ず

だから目を逸らすな


2018/07/15 00:50

[194641] ラ・フランス
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

人生のつまらない部分をカットしたら
2時間にも満たない
短編にもなるかどうか怪しいな
助長の蛇足の長回し
飽き飽きだ
死ぬほどつまらないのに
途中でやめないのは
観客じゃないから
転ばない結末のない人生の半ば
10代で死ねば
27歳で死ねば格好もついたか
どうだか
2歳7ヶ月でピークを過ぎたが関の山
売れなくなったロックスターと一緒に歳を取る

使えないワンシーンの連続の果て
「いい人生だった」とFin出来ないが
それでも笑って死にたい

2018/07/13 00:16



[194630] すべてたち
詩人:EASY [投票][編集]

夜が暗いのは
昼が明るいから

悲しいのは、楽しいから
未熟なのは、完璧だから


すべてそうであることが
すべてそうであったとしても


ぐちゃぐちゃに捲き込まれ
よろけて転んで方膝着いて

手を伸ばしてみたりする


例えね

すべてそうであることが
すべてそうであったとしても

2018/07/11 19:55



[194629] タイム
詩人:EASY [投票][編集]

君が言葉で輪郭を
作ろうとしてる時

僕は不幸を哀愁で
語ろうとしてる時


誰も知らない愛しさを
君が作っている時に

僕が君を照準に
慣れない笑みを見せる時

2018/07/10 21:05



[194627] 境界線
詩人:剛田奇作 [投票][編集]


痛みと愛の境界線に立って


カミソリを右手に


一人で


美味しいうどんを


食べに行こうって 思った雨の日


歯磨きして


白い気に入ってるシャツを着る



「ねえ、君の子供、おろしたくないよ」



雨の中でアジサイって、


ないてるのかな? それとも笑ってるかな?


君はどう 答えたんだろう



なにもかも忘れてしまうことが正解?


出会ったあの日の


君の、


運転する横顔


長い睫毛


大きな瞳の、まばたき



綺麗だっていうと照れるなんて 笑う


照れると困ったように 下を向いたね



進む時間はゆっくりしてて


君と過ごした


ほんの僅かの時間は


まるで日本じゃないみたいだった


優しい時間が 流れて

懐かしいような音楽の中で


きっと離れてしまっても


この瞬間は 永遠なんだって


10代の頃のように本気で感じた



目を閉じたら

いつでも

あの日に帰れる



毎日でも 手を繋いで 眠れる



「ねえ もしだよ?」


君は男の子なのに、


女の子みたいな質問ばかり


「もしだよ」


私からはいえなかったよ


だって私はもう大人だもの


でも「もしね、」そう


言えたら 良かったのかもね


今もあの日の君と私は


愛しさを伝え合うみたいに


見つめあってるよ


瞼の中で


ここにはいない


どこかの私は


君の子を抱いて 微笑んでいる



2018/07/10 09:05



[194625] 雨夜空に星をみて
詩人:ひトも [投票][編集]

そいつは真似して少し笑った。
意味など解ってないのだろう。

頭に直接語る癖。
いい加減にやめてほしい。

人が羨ましいという。
意味のわからぬ音を発して、
今夜も僕を悩ませる。

僕らは空も飛べないし、
瞬間移動もできやしない。
何がいいかと尋ねると、
ご飯をいっぱい頬張りながら
ほころぶ顔が良いという。

光合成する彼らには、
美味しいご飯は必要ない。


人が羨ましいという。
僕を怒らす音を発して、
夢でも僕を悩ませる。

僕らは食べなきゃ死んじゃうし、
食べても1000年は生きられない。
何がいいかと尋ねると、
他人のために困ったり、
涙するのが良いという。

クローン産める彼らには、
愛する誰かは必要ない。

振られた夜に夢に見る
その子をつついて首をかしげる。


そいつは真似して顔を濡らした。
その泣き顔は不細工で
僕は思わず少し笑った。

2018/07/07 21:11
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