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[194520] 膨張
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

透明な時間は二十代までにしか与えられていないのに、エントロピーは何処までも膨脹していく不思議さ
はたして、時間とは一体何なのか?

物語の膨張
心の膨張
言葉の膨張

色々なものが膨脹していく中で、俺は何処の誰と、どれくらいの人間と繋がっていけるのか

人間だけが、膨張を続けない

2018/05/17 15:09



[194519] ビッグ・バン
詩人:理恵 [投票][編集]

空気が膨らむ熱帯夜に
金魚はかぷりと空気を吐いた

青い宇宙で燃えるのは
屑と化した星のかけら
どんどんどんどん飲み込まれて
ブラックホールは底なしの闇

そうよ、どんどん増幅して
ためてためて溜め込んで
誰も彼もが我を忘れたとき
青い宇宙は砕け散る

熱い熱い助けて助けて
もう誰も叫ばないよ
声さえ出ないほど喉を焦がして
息ができないほど気管支を傷つけて

ほら、騒々しい音がする
みんなみんな怒りの中
椅子を投げて、机を蹴散らして
スケープゴートは止まらない

誰もいない熱帯夜に
みんなみんな叫んでる
静かな真っ黒の中で
白い空を叫んでる

ほらまたブラックホールは
星屑を集めてる
砕け燃えちり星の見る影もない石屑を
集めて集めて集めて
そして、宇宙は砕け散る

終わらないよ
今夜は終わらない
明日も終わらない
宇宙の怒りを集めて
何度だって
そこに存在するロストワン





2018.5.17.Thu

2020/12/27 12:10



[194517] ほどけやすさ
詩人:EASY [投票][編集]

風は静けさと共に
この部屋に同居して

僕はそれらを取り繕い
ほどけやすそうに結んでいる


外に向かって膨らんだ
真っ黒なカーテン

いつもは僕の足に触れ
イライラするのに

そうであればあれで
なんだか寂しい


不老不死が空しいことと
同じじゃないか


全てがうまく行ったら
愛することが出来ますか?


風は静けさと共に
そう言った



形のあるものは
いつか朽ち果てる





「ずっと一緒にいたい!」
「永遠はないの!」



それなりのことは
それなりの意味で
それなりに秘密に

僕たちはしている


外に向かって膨らんだ
真っ白な僕ら

そうであればあれで
なんだか愛しい




時は静けさと共に
この星に同居して

神はそれらを取り繕い
ほどけやすそうに結んでる












2018/05/14 22:24



[194515] ベースボール
詩人:EASY [投票][編集]

欲に駈られる人間達を
僕が好きな理由は

10回に3回打てば
良いバッターである理由と

ほとんど同じだ


晴れた日に空が青いのを
僕が好きな理由は

監督が出すバントのサインが
普通過ぎるのと

ほとんど同じだ


どうしようもないのに
君が好きな理由は

ワールドシリーズ第7戦で
サヨナラボークをする理由と

ほとんど同じだ

2018/05/13 17:38



[194514] 幻笑
詩人:EASY [投票][編集]

幻影が顔を出し
こっちを向いて笑ってる


その、こちら側では
命を肥やしにして

人々が
畑を耕している


空の美しさは
空前絶後であり

限界まで達した
表面張力のように

その瞳は潤っている


紀元前から続くジェスチャーは
まるでゲームのように

僕たちを虜にして


幻影に顔を出し
そっちを向いて笑ってる

2018/05/13 17:40

[194511] 日常的な抜歯
詩人:EASY [投票][編集]

本当は分かっていたって
そんな素振りは見せない

我慢比べを
しているだけさ


そこにある

ほんの少しの木漏れ日に
僕は恋をする


春の癖に生意気に
寒かったりする今日は

たまの休みに歯医者に行って
歯を抜いたりしてる日だ


今日は、お酒と入浴は
どうか、控えてくださいね

先生はそう言った


僕は僕らしく
入浴は避け、お酒は飲んだ


君のことが好きなのに
それを避け、君を好きでいる

いつもの僕と
同じことだ

2018/05/09 18:39



[194509] 閻魔大王
詩人:EASY [投票][編集]

君のことを
好きでいてもいいですか?

閻魔大王みたいな奴に
僕は呟いた


ダメって言われたって
僕は好きでいるつもりだけど

いいって言われたとしても
どうしていいか分からない


僕に分かっていることは
君を好きになったことを

とても幸せに
思うことくらいだ


だから
君のことを好きなことは

僕にとっての
永遠の秘密であり

宇宙全体にとってさえ
永遠に秘密だ

2018/05/08 20:06



[194506] わな
詩人:とーれぱすて [投票][編集]

年に一度 きみと会う日
きみはまた あかいふく

まじめなことは 一つも言わない
それがきみの強さ
それがきみの弱さ

年に一度 きみと会う日
きみはまた 何度もめぐすり

あのときと かわらない
きみの 優しい目
きみの 悲しい よこがお

年に一度 きみと会う日
きみをまだ おもう

まいかいおなじ わたしの願い
きみが 知りたい

まいかいおなじ わたしの願い
きみが 知りたい

2018/05/07 21:04



[194505] 平和なパズル
詩人:EASY [投票][編集]

僕たちをパズルに例えるのは
何かしらにとって丁度いい

僕たちは、何かしらが作り上げた
何かしらのピースなのだ



たったひとつのピースが
足りないだけでも

眉間にシワを寄せるんだ


それは

君がよくすることだ


君がそのピースに
ハマればいいだけなのに

2018/05/06 20:28



[194503] コぺルニクスな意識
詩人:EASY [投票][編集]

周りの事を気にしないのは
とても難しいが

周りの事を気にするのは
とても簡単だ


気にする事を気にする事は
もっと難しいが

気にする事を気にしないのは
何よりも簡単だ

2018/05/06 19:55
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