| 詩人:理恵 | [投票][編集] | 
雪が溶けた
手のひらで
何もつかめない気がした
何も残らない気がした
踏みしめた足跡に
黒い粒が顔を出す
手は白い雪をかすめて
足は躓く石を見つけただけ
息を吐いたら
目の前はかすんで
かじかむ手を
暖める勇気もなくて
ただ、悲しくなった。
2018.1.23
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] | 
・
光が髪に透けて
夏の空を切り取るとき
泣きたいほどの緑
きみの町にあふれる
信じている  信じてない
それはつまらない問題
言葉よりも綺麗な花
きみに見つけてあげる
◆
◆
言葉も耳も辞書も
すべて意味を失うとき
迫力のある緑
きみの町を飲みこむ
根拠がない  理由がない
やはり陳腐すぎる定義
真実より強い愛を
誰も見つけていない
――――――――――
| 詩人:EASY | [投票][編集] | 
ウィルスは目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない
人の風邪には
移されたくはないのだが
同じように
人の感情は目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない
人の感情には
移されたいの思うのだ
| 詩人:EASY | [投票][編集] | 
どんな風にして
表現するのかを
ためらうくらいに
僕たちは平等で
どんな風な言葉にして
伝えるのかを
空に託すくらいに
僕たちは特別だ
僕らはまるで
街頭インタビューにでも
答えるかのように
幸せについて話すけど
生と死については
苦笑いしか浮かべない
しかも、その幸せは
その間にしか生じないものとして
数字の様にされてしまった
僕は人と話す時
見つめ合うことに躊躇する
それは
僕たちがあまりにも
一人ぼっちであるのと同時に
僕たちがあまりにも
ひとつであるからだ
| 詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] | 
ただの友だち
知人程度の女の子が
飲みかけの缶入り紅茶「飲む?」
俺「おお、ありがとう」
飲み干すまでも無く、少し飲んでまた残りを手渡す
ソレをソイツまた飲む
じゃあな
つって別れてから
もう
俺もアイツも
どっかに落ちてる
その先の物語りも知らずに
| 詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] | 
誰だ
俺を不幸と言うのは
こんなに満たされているのに
誰だ
俺を無能と呼ぶのは
オマエ等より秀でているのは計らずとも明解
どこに疑問があるのですか?
まず
あなたの胸の内から聞きましょう
そんな顔しないでください
バレますよ
| 詩人:EASY | [投票][編集] | 
知っているのは
不幸の数と
大まかに見て
ネガティブだ
知っているのは
不満の訳と
大袈裟に言えば
プライドだ
知らないことは
幸せと
知らないことを
知れないことだ
知ってることが真実だとは
誰も決めていないのに
| 詩人:46 | [投票][編集] | 
ヒーローも何もいなくていい
期待も何もしなくていい
ただ笑いたいから笑うだけ
泣くのにも笑うのにもきっかけがあるから
期待のない人生は無でしかないな
ヒーローが本当はいてほしい
期待してしまうものだよ
笑けてしまう風景がある
期待のない人生は無でしかないな
| 詩人:46 | [投票][編集] | 
悲しくなった日はいつの日か
涙を流したのは昨日だね
その想いは空っぽだった
寂しくなった日はいつの日か
笑ったのは随分前のこと
いろんなことをお休みしているよ
そんな日があってもいいじゃない
誰にも言えないなんてことはさ
普通は一つではないから
それでもいいんだよ
誰も責めない私も責めない
私が責めないでいてあげる
だから誰も責めないでいてくれる
| 詩人:なっこ | [投票][編集] | 
壊したいけど壊せない
飛び出したいけど
飛べない
帰ってきて
ご飯作って食べて
テレビ見てお風呂に入って
寝て起きてまた仕事して
単純ループを繰り返す