詩人:さみだれ | [投票][編集] |
今日は何もなかった
私は平気なんだと思う
曇った窓に指をあてて
そこだけ透明になったよ
昨日は桜を見たんだ
私は大丈夫なんだ
信号の赤が部屋に溢れて
少ししたら冷たくなった
何が私を呼んだの
何が私を留めたの
あなたにはわからないんだ
明日は何かあるかな
私はいつもと同じだと
夜は斑にたゆたう
風船のようにしぼんでいくよ
詩人:ユズル | [投票][編集] |
わたしはもう ずいぶん前から知っている
こんなとき 産まれるのは 言の葉
不安 ふあんで 不安定な こころ模様を
真っ白なノートに つづる
優しい 呼び声
いつのまにか 弱ったこころ
いつもよりも 繊細だから
取り扱いに 戸惑い
うろたえ
振り向いたら
白いページと ペンが待っている
わたしはもう ずいぶん前からそうしてきた
こんなとき 産まれるのは 言の葉
詩人:亜子 | [投票][編集] |
私たちはいつも
部屋の隅であっています。
公園のベンチであっています。
満員電車の揺れのうえであっています。
ディスプレイの文字列であっています。
桜の花のまわりであっています。
川の流れの音の中であっています。
一本道に寂しげな目はまようけれど
姿をとらえられない手は虚しさを握るけれど
あなたが私を想いだしてくれた時
時間のブロックをひっくり返して
私の輪郭はできあがり形は息を吹き返し
私たちはどこででもであえています。
そしてあなたのおかげで私も想いだせるのです。
私たちは、たった一つから生まれた
ただ一つあることを。
詩人:あいく | [投票][編集] |
ポジティブでマイノリティーわみんながあこがれます
ポジティブでマジョリティーわみんながそうであろうとしてます
ネガティブでマイノリティわみんななりたがりません
ネガティブでマジョリティわみんながかくしているのです。。。
詩人:歹←ガチ | [投票][編集] |
かぞえきれなかったものが
かぞえきれるまでになったから
そろそろおわかれできそうだ
かぞえきれないころは
さよならだったけれど
かぞえきれるいまは
ありがとうといえるから
そろそろつぎにすすめそうだ
さようならとありがとうの
あいだのことばはわからないけど
さようならもありがとうも
すなおにいえるいまのきもちが
あなたとわかれたってことなんだろう
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
最近パソコンの前の椅子から
立ち上がろうとして
膝がガクッとなったことがあった
傷みも無く
ショックなだけの感じの物で
そのまま忘れてしまった
その後これはごく最近の事だが
同じようにパソコンの前の
椅子から立ち上がると
著しくバランスの悪さに
倒れそうなバランスの悪さを
味わった
これは二回あって
その二回の間に母の詰め物が
差し歯が三つも取れた
右場の上の奥歯らしいのだが
直ぐに歯医者に向かい
予約が無くても
直ぐにやってもらい
直ぐに差し歯を詰め直して貰って事なきを得たようだ
以上の現象が
有機的に関連し合っていることに
私は震撼とした
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
一度嫌われたら
二度と好かれない人になりたい
ひとことごと全部炎上し
家ごと丸ごと燃やされたいし
あなたは他人事
じっくりことこと
地獄の釜で茹でられたい
もう悩まない考えない
頭の中までスキンヘッド
だって
世の中馬鹿ばっかで
バッカみたい
ハッカ嫌いの私にも
馬鹿になる薬をくれよ
後先も関係も気にせずブチ切れて
言いたいことをぶち撒けてプチ炎上
ぷちぷち絞って
ブチブチさせるくらい
ぶっちぎりの爽快感
味わってすっきりしたい
それから
地獄の業火で焼かれたい
踊る阿呆に見る阿呆
あれこれ考え
アホになれないこのアホに
アホになる薬をくれよ
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
あんなにも笑っていられた
道端に捨てらたタバコの吸い殻
バースデーケーキを食べ残したテーブル
誰も居なくなった体育館
オートリバース
ハイファイ
pc8001
点と点から線が生まれ
線と線が文字を浮かびあがらせ
数えきれない文字達が
数えきれない文字にしゃにむに追いすがって
夕暮れだ
ブラウン管テレビの砂嵐が
粉々に吹き荒れ
スイッチをoff
なにもかも今はもう昔の漫画みたいだ
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
ひとり月から落ちた
燃える大気に心が震えた
その先の世界はどれほど素晴らしいか
恋と呼べるほどの切なさを
知ってしまったのはここにいたから
だけどもうそれも終わり
私を呼んだのは
燃える月の破片だけ
この胸にしまった思い出すら
灰になっても気付かない
あなたの世界はどれほど素晴らしいか
そこで見るオリオンは静かで
流星は雨のように騒がしく
通りすぎるのだろう
優しく包むものは
息苦しい暗がりだけ
それが僕の世界で
君はずっと知っていたんだろう
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
あと使っていない言葉は
どれかなあ
まだ残っているのかな
ありがちに折れる心の象
何もない寂しい風景をあらわす
いい感じの喩えとか
天才じゃなかったから
早逝もしなかった
くだらない表現しかできない
ゲロ吐き野郎こそ
さっさと死ねばいいのに
残り物をかき集めて
誰に食べさせるつもりだったんだ
やめて正解
それ以外は不正解なら
白紙に勝る秀作なし
喉まで出かかっている言葉
今すぐ飲み込め
もしくは
つかえて息が出来なくなって
死ねよもう
夢の中でも
ナニモノかに襲われて
必死になって逃げ回る
無様なままで生き延びて
起き抜けに嘔吐
だなんて
ああ もう