詩人:ユズル | [投票][編集] |
心がさわさわとして 落ち着かない
ぽつりと 不安の雨が降る
帰り道の 焦ったような足どり
見上げれば 金ピカに光る
今だけ見える 星
どれほど磨けば まるで夜を越えて
そんなふうに輝けるのか
焦がれ 憧れ この心はきゅうと鳴く
優しく 絶対的な それを
わたしの黒い目が 映すなら
きっと 輝いて いるのだろう
詩人:泪 | [投票][編集] |
自ら命を絶つ者がいる
理由は様々 人それぞれ
いじめ 困窮 パワハラ 病気
理由はたくさん存在する
死しか苦しみや孤独からは救われないと思ってしまう
そこまで追い詰められてほとんどの人は命を絶つ
自ら命を絶つしかない場合もあるだろう
だけど少しだけ考えて欲しい
あと3日だけ生きよう
何日になったら死のう
そう思えたら少しは余裕が生まれないだろうか
考えることも余裕が生まれることもないほどに
追い詰められてしまっているのか
例えば
いじめにあっているのなら死ぬ前に学校に行かなきゃいい
家族に打ち明けてみればいい
やられたことをやり返せばいい
あと数日後にはこの世にいないと思えば何でもできる
もし行動を起こしたことで事態が良い方に傾けばもう少し生きてみたらいい
楽しいことや嬉しいことに出会える日がくるかも
命を絶つことはとても簡単なこと
だからこそ死を選ぶ前にできることをやればいい
やってからでも遅くはない
命を絶つということは本当の意味で終わること
終わってしまえば何もできない
後悔や未練を残して死ぬのはとても悲しい
詩人:ユズル | [投票][編集] |
わたしが瞼をおろしても
人の創り出す音たちが
ぴかぴかと光る
こんぺいとうより細かな星たちを
じっと眺めさせてはくれない
いつも いつもはそうだった
気づいたら
ユニコーンのたてがみ色の
草原がさわさわと 揺れるのを
ひとりぽっちで 眺めていた
瞳は くるくると 色とりどりの煌めきをたたえ
たまに溢れ出す 大粒の宝石が
しんと 優しく ふわふわの地面を湿らせる
つま先から 小さな灯火が 伝わる
咲いた ぼうっと周りを照らす 薄紫の花
まるで わたし 生きていてもいいみたい
そこに浮かぶ 小さな花びら
舞う中で 手のひらを控えめにのばすと
触れたところから 暖かい色に 光る
ひとりぽっちの 優しい世界
ひとりぽっちの 大切な世界
わたしは きっと 大切なひとりぽっち
詩人:理恵 | [投票][編集] |
通り雨の降った日に
あなたはぽつりと呟いた
もうこれで終わりだね
って
私はただ、俯いていた
何がそうさせたのかは知らないの
桜の散る春の日から
雪の積もる一昨日まで
気がついたらなくなっていた
私は手のひらに
リップのかけらを握りしめながら
この紅も
あなたのために選んだのに
って 涙を
こらえた
最後に キスして
そんな願いも言えぬまま
あなたは 雨と共に
去っていった
〜Goose house『L.I.P's』を聞いて〜
H29.1.22
詩人:砂糖あめ | [投票][編集] |
この世界に引きずり込んだ
それなのに
からっぽなあたしをあなたは責めた
あなたの帰らない部屋で
あたしは
あたしを抱きしめたあなたの記憶を捨てられないよ
この世界に引きずり込んだのはあなた
自分(あなた)が自由になれた途端
あたしとの不自由(くらし)はもういらないの?
詩人:もとり | [投票][編集] |
幸せも喜びも
素直に受け止める事が出来ない私は
壊れる事を酷く恐れ
失う事に怯え
何も無くなる事が当たり前の様に
諦めを覚え
絶対手に入らない物だと言うならば
幸せを知らなかったなら
喜びを知らなかったなら
貴方を知らなかったなら
この無い物ねだりのジレンマも
引き止めたくなる我儘も
貴方を困らせてしまう願望も
この小さく確かに芽生えた恋心も
生まれる事は無かったのでしょう
深く溺れる前に身を引くべきなのか
与えられる幸せに身を委ねるべきなのか
詩人:理恵 | [投票][編集] |
私なんて死んだらいいのよ
あの赤い海に落ちて
白い雪降る群青は
なんて寂れた景色なの
灯台の照らす光の向こうは
いつしか闇につつまれて
ただ、それだけ
1%だけ、片隅に留めてくれたら
良かったのに
人はそれを許さないの
H29.1.20
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
雲が覆って暗い街
もう 心細いとは言わなくなった頃
少し強くなったぼくに
あの日のどうしようもなく寂しいぼくの
涙を堪えたぼくが見えた
孤独に強いんじゃない
孤独がふつうだった
何で気づかなかったのかな
何で自分をいつまでも攻めていたんだろう
こう言って抱きしめれば良かった
『たった独りで、よく頑張ったね』
ぼく自信が
ぼくを認める唯一の存在だったんだ
また少し
ぼくを好きになれたよ
壊れかけていたあの頃のぼくを
ほんの少しでも
好きになれてよかった