詩人:どるとる | [投票][編集] |
寝床を探して 夜の闇を駆け抜ける
チェルシー 赤い首輪の金色の鈴を鳴らして
国道を流して 終わりのないしりとり
退屈紛れに どうか?何度でも振り出しから
夜空の果てまで 伸ばした ホロスコープ
月のクレーターまでくっきり見える
裸足になって あの月面を歩きたいな
冷たいのかな 温かいのかな ふれたくて
伸ばした手 冷やす 意地悪な風が 噛みついたよ
大好きで でも大嫌いな思いなんだ
情けなくて 勇敢で 孤独な 思いなんだ
描いた 放物線 瞬く間に落ちた
小さな 石ころ 夜空のプレゼント
事典や図鑑にも書いてないことは
自分の目と耳で 確かめればいいや
まだ見ない宇宙の友達もできたらいいな
笑われるかな 笑われたってこの際いいや
ずっと大人になっても捨てないで とっておこう
僕も猫になって 夜の闇を駆け抜ける
風を切って 荷物なんて持たないで
計算なんか 最早何の役にも立たないや
磁石が示す方とは逆に行くのも手だ
夜空の果てまで 伸ばした ホロスコープ
月のクレーターまでくっきり見える
裸足になって あの月面を歩きたいな
冷たいのかな 温かいのかな ふれたくて
伸ばした手 冷やす 意地悪な風が 噛みついたよ
感覚をなくした 手が 少し赤く腫れて
遠くの街で 群れる光がざわめいた。
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南十字星に 向かって歩いていくような
静けさに のまれた街の片隅で
段ボールで出来たギターを 抱えて歌う
メロディが 星ならば声は 空だろう
さながら言葉は 目には見えない
あなただけの 想いだ
そっと目を閉じるとき シャッターが静かに降りて
今というこの時を 記憶のネガに焼き付けるよ
消えないように かすれないように
色褪せることのない 思い出を
忘れることのないように 痛みと共に抱きしめよう
まばたきするたび 星が散らばるよ
七色の 星が 目の前でキラキラと
路地裏で 猫が 冷たくなって横たわる
生きる者に 課せられた 命の約束事
弱い者にも 強い者にも等しく与えられた死
生まれ来る 命の産声に どれひとつ 同じものはなくて
似ているというだけで 似て非なる 声と輪郭を持つ
笑ったり 泣いたりの繰り返しの中で
大切な思いにいつかは気づけるだろうか
優しいばかりでは忘れてしまうから 傷痕と共に 生きるよ
忘れたくない場面に シャッターを切るなら
ストロボを 焚いて 暗闇を照らして
その向こうにある隠してる悲しみごと形に残そう
嘘や偽りで ごまかさないで
それもまたひとつの思い出だから
そっと目を閉じるとき シャッターが静かに降りて
今というこの時を 記憶のネガに焼き付けるよ
消えないように かすれないように
色褪せることのない 思い出を
忘れることのないように 痛みと共に抱きしめよう。
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旅行く少年は 一人列車に乗り込んで
宛のない 旅に出た 風の強い日に
窓から見える 景色は暗闇ばかり
まるで見えない明日を揶揄していた
さあ行こうと 決めたとき
確かに勇気はそばにあったのに
いつの間にか 僕の手を離れていた
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?
派閥争いのような戦いの中で
ささやかな抵抗を見せるしぶとさ
自転車でかけ上がる坂の頂上で
見下ろした街 夜がいま明けていく
星を集めた花束 手に大事に持って
離そうとしない 君は なおも 君が笑うのを待ってる
降り注ぐ いくつもの光の雨
目覚めたばかりの猫の瞳にささる
おざなりの定理はここらで捨てて
計算よりも 思ったままに 生きるよ
今日 名づけられた名前を 呼ぶよ
返事なんかいらないから光ってごらん
それが合図になって僕の目に届くよ
邪魔なんかできない 君と僕の間に
ひとつの障害もない
川のように なだらかに流れる 16号線
落ちてくように 見えたら 君は
少し 斜めから 世界を見渡して
もう一度 一から 歩き出してみる
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?
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おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
そのしわくちゃな手で僕を撫でてくれた
座布団に 座って
縁側で日向ぼっこ
時々 思い出したように空を見上げ笑う
あなたがくれる 言葉は 魔法のようだ
僕の傷痕に 薬のように染みていく
あなたといつか別れるなんて
思いたくもないけど
あなたと手をつないで帰ったあの夕暮れの空の色を 忘れない
忘れたくない
大好きな 人を疑う気持ちなんか 知らない
信じてそして裏切られるなら本望だ
ただ一人の 僕のおばあちゃん
世界でただ一人
残された記憶は 引き出しの中の
短くなった 鉛筆
かすれた 飛行機雲と 立て付けの悪い窓
おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
しゃがれた声で僕を幸せにしてくれた
切り株の年輪のような
長い 年月を重ねて
思い出を 僕の心にくれました
ありがとう
それくらいしか
言えないよ。
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煙突がひとつもない街にも
クリスマスはやって来て
子供たちの枕元に プレゼントを届ける
絵本のなかのサンタクロースは
とても 優しいおじいさんで
悪い子にだってちゃんと
プレゼントをくれる
何かをしでかして怒られて泣きながら
一人 空を見上げてた小さな頃の僕の
心にあなたは ちゃんといました
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ
窓の外は白い冬
明かりが ひとつ ふたつ 灯ってる
映画館の前で待ち合わせ
時計ばかり気にしていた
僕は 時間にうるさくて
少し君に辛くあたってしまう
あとで後悔するのは目に見えて わかってたのに
この街に住む一人一人に あるクリスマス
あなたと僕 そして名前も知らない誰か
人の数だけクリスマスはあるんだろう
いつもは泣き通しでも今夜だけは
幸せじゃなきゃいけないんだろう
だから謝るよ めずらしく僕から先に
クリスマスだから浮かれたっていいんだ
幸せだって 微笑む君が目に浮かぶよ
とっておきのクリスマスをあなたに
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ。
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大きな プレゼントの包みを
抱えながら お父さんが家に走ってく
ドアを 開けてこぼれる光に包まれて
窓に灯った 優しい明かりの中に
子供たちのにぎやかな笑い声が 咲いた
だって今夜は待ちに待ったクリスマス
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
街に灯った明かりは
まるでケーキに灯ったキャンドルみたいだ
今夜だけは すべての人に同じだけの
幸せが あればいいな
一人空を見上げながら 寒そうに手をこすりあわせる
僕にも幸せは 遅れてやって来てる
そう思うことで 誰かの幸せを祈るんだ
テーブルに並べられたご馳走の数々
さあ冷めないうちに召し上がれ パーティーだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日
君が笑ってくれることが 僕の幸せになる
ずっと 気づかなかったよ そんな当たり前なことに
さんざん傷ついてさんざん傷つけて
やっと遠回りで 気づいたよ
だから、今でも 君は僕にとって
変わらず 世界で一番大好きな人
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日。
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遠く遠い彼方から君を呼んでいる声がする
早く運命の巡りあいを果たせというのです
いくつもの 悲しみと喜びを
同じだけ 背負って
君はここまでたった一人で歩いてきたんだね
差し出された手を握りしめたら
もう二度と 離さない
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
幸せにするよと 僕が呟けば
幸せになってみせるわと君は笑う
重ねた 時間よりも
その中にある 輝く光 見つめていよう
幸せが何かなんてまだわからない
だから探すんだ 今から
どこかで出会ってた そんな記憶がある
冗談なんかじゃない 君を探してた
白いベールに包まれた 君の素顔
とてもきれいだよ ドレスに負けない位
泣きながら 君のお父さんは
娘を幸せにしてくれと 僕に言った
バージンロードを歩く君が
歩いていく先に 幸せはある
僕は信じてる
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
もうほどけぬように かたむすび。
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待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日
翼を広げた 鳥の行方はわからない
宛もなく ただ自由を探しているのだろう
波立つ海の 水面をからかいながら
もうあんなに 遠くを飛んでいる
待ち合わせたいつものあの場所で
明け行く夜に 光と影が手をつないで
優しい雨が 涙に紛れて 降るのさ
待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日。
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舌を絡ませ 複雑に
小指捧げた愛
おいらん峠に
花が咲く
密林 密集
迷いの森で
今宵、僕らは
月にかくれて
抱き合うよ
ようこそ
絶望
おいで
悲しみの真ん中へ
おいで
スパイラル
そして
永遠の時間の中で
飽きることない
悪夢を 見よう
エンドレスで。
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おいで 悲しみできらめく世界へ
夜通し泣かせてあげるわ
舌の上で転がす メロディ
味わい尽くして あそばせ
UFOの軌道に乗って光になるべく
悲しみを見失わないように追尾する
たったったった
たったったった
電気海月が
空に 浮かんで
七色 雨が
アスファルト削る
程よい
痺れが脳内を
刺激する
おいで 憎しみで燃え盛る世界へ
幸せに溺れさせてあげるわ
舌の上を 這いずり回るメロディ
味わい尽くして あそばせ。