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[192509] 未来の君へ
詩人:猫のあし [投票][編集]

僕は明日笑っているだろうか

14年前の今日

僕は死にたいと思っていたのに

今こうして笑顔で詩をかけるのは

家族や、今まで出会ってきた人たちのお陰なのだろう

こんな人間になって、ゴメン

謝っても、謝りきれない

生きている限り

常に初めての明日だ

いつでも準備不足で驚かされる

もし、明日、泣いていても

次は笑うさ

もし明日、倒れても、

次は立ち上がるさ

色んなものを傷つけて、踏みにじって、

また自分も傷つけられて

踏みつけられて

それでも今日、こうして歩いている

私に出来る事は

明日も生き抜くことだ

何があっても

もし明日が死ぬ日出あっても

笑って今を生きる

どんなに無様でも





2016/09/07 19:14



[192508] 綻び
詩人:どるとる [投票][編集]


油断したらすぐに凍えてしまいそうな
寒さを堪えながら家路に向かい歩いてる

鼻歌混じりにため息も白く煙ってる

多分僕らの間には余計な言葉は要らなくて
ただ 寄り添っていれば簡単に幸せになれた

つないだ手を ときにわがままに離したり
ときに 寂しくなって あわてて結び直したり

もう絡まってほどけないほど 複雑な結び目を重ねて
僕らは いつの間にか 同じ未来を その瞳に映してた

世間はクリスマスだと浮かれながら
意味もわからずはしゃいで ばか騒ぎして

綻んだ 時間の先っちょを つかんでる

百年くらいしたら 君も僕も変わってしまうでしょう
それでも変わらないものを 愛そうよ

運命なんて知らないけれど 出会ったことで
僕らは僕らになったのならそれは運命かな

存在するすべてに 終わりがあるなら 永遠なんてないから
限りあるこの時間の中でどれだけ君を 愛せるかな

毛糸玉みたいな 命が少しずつ
綻んでいくのを なんとなく感じてる

止めるすべもなくただ流れるまま
収束するすべてを見送るだけ

つないだ手を ときにわがままに離したり
ときに 寂しくなって あわてて結び直したり

もう絡まってほどけないほど 複雑な結び目を重ねて
僕らは いつの間にか 同じ未来を その瞳に映してた。

2016/09/06 21:26



[192507] メリークリスマスをあなたに
詩人:どるとる [投票][編集]


両手もかじかむほど寒い冬の夜
もうすぐやって来るクリスマス

サンタさんに何をお願いしたの?
内緒って笑う我が子を母親は
あたたかい目で見つめてる

誰にも訪れる クリスマス
戦争の絶えない国にも
ひび割れた窓辺にも
貧しい人にも
雪は 降り積もり すべてを白く染めて
遠く鳴る 鐘の音
メリークリスマスをあなたに

歩き疲れ 立ち止まる公園通り
一人の少年が寂しそうに立ち尽くす

僕はクリスマスなんて大嫌い
涙を浮かべて 少年は言ったよ
クリスマスの日ママはいなくなった

誰もが大好きな はずのクリスマス
泣いてる人もいるよ
笑ってる人もいるよ
一人ぼっちの人にも
優しい明かりが寄り添うよ 赤と緑のクリスマスカラー
もみの木のてっぺんの星
キラキラと輝いてる

振り返る 僕の思い出がよみがえれば
閉じたまぶたの向こう クリスマスは
いつだって 輝いてる思い出のひとつだ
すべての人にどうか同じ輝きがあるように

誰にも訪れる クリスマス
戦争の絶えない国にも
ひび割れた窓辺にも
貧しい人にも
雪は 降り積もり すべてを白く染めて
遠く鳴る 鐘の音
メリークリスマスをあなたに。

2016/09/06 20:35



[192506] 公衆電話
詩人:どるとる [投票][編集]


君は今頃何をしているだろう
なんとなく気になってしまうよ

距離を結ぶのはたまの電話ではなく
目には見えない何かだと信じよう

真夜中 君に会いたくなって
せめて声だけでも聞きたくて

公衆電話に走った雨の夜
受話器越し聞こえてきた君の声

安心した僕は泣き出してしまうのさ
幸い雨の音で何も聞こえない

やたら記念日を大切にするから
毎日何かしらの記念日になる

出会って何年になったかなんて
忘れてるのに君はずっと覚えてる

ささやかな僕の何気ない言葉を
宝物のようにしまってる君

十円を積み重ねて時間を忘れて話した
ずっと昔の恋する人たちにしかない時間

十円が切れたとき話したいことが
ある筈なのに 素っ気なく呟くさよなら

携帯があれば いつでもどこでも話せる
そんな時代ではなかった僕らの恋は
会話をするのも少し面倒で でもそれが
ほんの少し 楽しみでもあったのさ

真夜中 君に会いたくなって
せめて声だけでも聞きたくて

公衆電話に走った雨の夜
受話器越し聞こえてきた君の声

安心した僕は泣き出してしまうのさ
幸い雨の音で何も聞こえない

言葉を探しながらたどたどしく話す
僕らは不器用に精一杯恋をしていた

そんな恋が君にはできるかな?

2016/09/06 20:15



[192505] 薄紫色のため息
詩人:どるとる [投票][編集]


さっきからため息ばかりついてる
約束なんてもうどうでもいいみたいだ

いくつも重ねた 共有した時間
僕らはもう 来るとこまで来てしまった

黙ったまま 唇を盗むように奪うから
これからは余計な言葉 言わせない

木枯らし吹きすさぶ冬の 並木道で
木の葉を集めて 綴った詩を
今、静かに紐解いて解き放とう
羽ばたきだけを残して飛び立つ 思い

窓ガラスに描いた愛してる
そういうのはドラマの中だけにして

同じ世界の中にあるそれぞれの物語
すれ違うことはあっても重ならない

待ち合わせた 時間まであともう少し
伝えたい言葉は たったひとつだけ

手と手をつないでくるくると回ろう
終わらない輪廻の轍をなぞりながら
今、確かに 世界は色を変えていく
新しい足跡が 地図を埋めていく

ひゅるりらら
ひゅるりらら
薄紫色に 染まる
ため息 吐き出して
少しだけ 今は
笑うんだ

木枯らし吹きすさぶ冬の 並木道で
木の葉を集めて 綴った詩を
今、静かに紐解いて解き放とう
羽ばたきだけを残して飛び立つ 思い。

2016/09/06 19:58

[192503] あかね色
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れの街 誰かとつないだ手
そのぬくもりを覚えてる

寂しさに 焦がれてしまう胸を
強がりで隠した今日

寂しいくせに強がってしまうのはなぜだろう
本当は素直になりたいはずなのに

世界が目を閉じたような暗闇に
明かりがぽつりぽつり灯ったら

誰も見てないのをいいことに
僕は隠してた涙を流すんだよ

いつの間にか 今日も茜色の帰り道
空は照れたように真っ赤

誰かを心から愛し誰かに心から愛された昨日

誰かを思うときに一番最初に思い浮かぶのは
君のあのまぶしい笑顔

君も僕と同じように寂しいときが
あるのかなって考えていた

もしそうなら君の寂しさを
僕が肩代わりできたならいいな

誰かが イメージする夕暮れの色は
どんな色だろう
僕は燃えるようなあかね色

寂しいくせに強がってしまうのはなぜだろう
本当は素直になりたいはずなのに

世界が目を閉じたような暗闇に
明かりがぽつりぽつり灯ったら

誰も見てないのをいいことに
僕は隠してた涙を流すんだよ。

2016/09/06 17:55



[192502] 今日と同じ今日
詩人:どるとる [投票][編集]


カレンダーを見て気づいたんだ
そういえば僕らが出会って
いつの間にか日々を重ねて

こんなに 歳をとってしまった
それは僕だけじゃないけれど
たまには二人で長旅なんて どうですか?

なんとなく歩いてきた毎日
それが知らず知らず思い出になる

笑って 泣いてまたきりもなく笑って
どれだけ 喧嘩すれば気がすむんだろう

今日と同じ今日を明日も 生きられたら
幸せになんてすぐなれる気がするよ

やたら入り組んだ迷路みたいな路線図
この電車はどこへ向かっているんだろう
宛もなくふらふらと行ったり来たり

飽きもせず何度も引き出しを
開けたり閉めたりして
何を僕は探しているんだろう

雨が降れば傘を差すだろう
陽射しが強いなら木陰に逃げるだろう

猫に餌をやり 日が暮れたら
台所で夕飯の支度 似合わないエプロン

昨日と何も変わらない今日だった
だけどそれはそれで幸せだったりする

ひとりぼっち寂しさの中
影法師 ゆらゆら
揺れてる いつもの道に
交わす言葉もなく
黙々と家路を目指す
僕らはぬくもりを わけあう
同じタイミングでお腹が鳴れば
不思議に笑みがこぼれるよ

そんな瞬間さ大切な時は

なんとなく歩いてきた毎日
それが知らず知らず思い出になる

笑って 泣いてまたきりもなく笑って
どれだけ 喧嘩すれば気がすむんだろう

今日と同じ今日を明日も 生きられたら
幸せになんてすぐなれる気がするよ。

2016/09/06 17:45



[192500] ストロベリーシンドローム
詩人:ストロベリーシンドローム [投票][編集]


甘く熟した真っ赤な果実
ひと口食べたら幸せを夢見た


麻薬の恋


一回口にしただけで もう中毒
それが欲しくて欲しくて
いてもたってもいられない


ねぇ もっともっと頂戴
何でも言うこときくから
ねぇ もっともっと頂戴
私、もう貴方の犬でいいから


ねだればねだるほど
どんどん堕ちていく
貴方がこれでもかと焦らすから
私、もう我慢できないの


甘く熟した真っ赤な果実
ある日を境に拒絶した

麻薬の恋

もう待つのに疲れたの
こんなに苦しくて辛いのなら
私、もう要らないよ

ねぇ もっともっと頂戴
心があの快感を求めてる
ねぇ もっともっと頂戴
満たされる幸福感が恋しくて

ねぇ もっともっと頂戴
こんな感情捨ててしまいたい
ねぇ もっともっと頂戴
欲望に勝るだけの強さが欲しい




2016/09/06 02:18



[192496] もしもの未来
詩人:どるとる [投票][編集]


明日も今日みたいに笑ってるんだろう
くだらないことで大袈裟なまでに

時計は回り続けて夜明けを連れてくる
そして今日も始まる新しい一日

生まれては 死んでく 命は
今日だけでも いくつあるのだろうか

なんてことを考えていた
電車の窓 移ろう景色 過ぎてく

悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ

絵に描いたようなラブソングを歌っても
愛を伝えられるとは思えなかったんだ

死にたいほどの退屈は僕をまだ生かして
繰り返しの軛の中に縛りつけてる

曖昧であやふやな輪郭をたどる
旅の途中に 出会った光のような

まばたきの合間に見えた 世界
まぶたの裏でかたかた回る 幻灯機
映るのは あなたが望んだ世界だろうか

何の面白みもない映画の登場人物の一人に過ぎない
僕らは それぞれの物語の中では間違いなく主人公やヒロインで
それを 確かにするために生きている

悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ。

2016/09/04 17:52



[192495] 
詩人:どるとる [投票][編集]


つながっては ほどけていく結ばれた手
雨上がりの空に虹が 架かってる
僕は思うんだ 虹を染めてる色が
ひとつでも欠けてしまえば虹にはならないと

だから離した手を 何度でも 求めて
探るように 確かめるように
もう一度 君の隣にいさせて

一人また一人 増えていく
あなたにとって 大切な人が
その人を愛するという ただそんな
思いだけで どこまでも走ってく君が いる
たくさんの色が混ざらずに
手をつないでるように見えた
それはまるで 人が生きる姿を あらわしてる。

2016/09/04 16:21
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