詩人:Cong | [投票][編集] |
夏の涼みに、社叢、砕石道、椋の馨り、
水辺に浸ける白い踝
川面の水黽に気を取られ
奥手な椿の刺繍をあしらった白いワンピースの裾
強かに濡らす
微かに響みた微笑みと飛沫の音が相まって
君の機嫌が良い事に倖せを感じる
寒蝉が日暮が謳う万葉集
私と君の名も糺ノ神にまかせて
詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
当時の僕は朝方まで喋っていた、顔の見えない誰かとこの世のどこかで。LINEどころか電子メールやポケベルなんてものさえまだ登場していなかった頃だとその場所の説明も特定をするのも難しいけれど、声を出さずに言葉を使ってやり取りするようなもの。それこそ、黒電話すらなかった白黒の世界だったならもう僕の貧困な語彙ではどうにもなりはしない。
高級スプーン>
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
[01/01 00:00]
−−−−−−−−−−−−−−−−
高級スプーン>
そろそろ遊んじゃおうかな
そっと出かけてみようかなーんて
[12/31 23:59]
世紀末から新世紀へ。年末年始にそんなことをひとり呟いていた僕の孤独な遊びについては、ノストラダムスも見て見ぬ振りを貫いた。事細かに予言されても恥ずかしいだけだったろうけど、本当はそんなことを呟いていたのは一人じゃなく何人も居たし、僕は違う名前だったし、でも画面のこちら側に居るのはいつも一人。真夜中、四畳半のガラパゴス諸島で独り、煌々と輝く新世界を愉しげに見つめながら、ひたすら文字を打ち込んでいた(^-^)←この顔文字、今でも使っている人は居ますか?
現実に背中を向けて向き合った非現実な現実世界なのに、時にそれらをオフにして、目を背けた現実で顔の見えなかった人たちと出会ったこともあった普段は指先だけの繋がりの僕ら。それらは何ら不思議なことではないけれど、当時としては出会い系殺人もあったことだし、LINEのような繋がりはどちらかと言えば少数派? といえるかどうかはわからないけれど迫害される魔女的な一面もあったから、割と秘密裡に水面下で会合は進行し、身近な世間様には言えなかったんだ。白兎を追いかけて迷い込んだ虚構のようでいて、何よりもリアルで鮮明だった指先の僕らの世界。読んでいる人にも伝わりにくいこの言の葉が、それなりの誤解を与えるのではと危惧するだけの頭は当時にもあった模様。どんな模様かと。
指先の僕ら其のいち
詩人:tamagawa | [投票][編集] |
ごめんね。本当にごめんね。
僕の気持ちに君を巻き込んだ。
僕は最低だよ。
解っていても君をまだ欲しがってる。
愛して貰う資格なんてないね。
詩人:tamagawa | [投票][編集] |
気付いたよ、君の笑顔が好きだった
ことに。
欲を捨てれば良いじゃない。
君の幸せを支えられたら良いじゃない。
君の人生に軌跡を残せるなら、良いじゃない。
大好きだよ。
詩人:tamagawa | [投票][編集] |
君を想えば想う程に嫉妬していく。どう足掻いても越えれない壁だとも解っている。
君の愛を少しばかり貰ったからといって、君を包む愛のほんの一欠片をすくえただけなのも、理解している。
どれだけ僕の想いが負けていないよと伝えたところで、僕が君を包み、君に包まれる事はないんだろうと、想う程に僕の胸に突き刺さる。
なぜもう少し、なぜもっと早く、君に出逢えなかったんだろうと、悔しくて死んでしまいそうになる。
そんな事を考えてもどうにもならないのに、考え出すと止まらなくなる。
一度で良い、一度でも良いから、神様チャンスを下さい。
お願いします。一度でも良いから。
でもその一度すらないんだろう。君が好きになり、信頼を置くくらいの彼なんだから。
僕の大好きな君が選んだ人、「裏切れない、こんな人は他に現れない。」と、君に言わせるような人。きっと素敵な人だから。
そんなチャンスは巡って来ない。
詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
いつのまにか
時はすぎ
流れた時に
立ち尽くす
時と共に
歩んでいたのに
いつのまにか
時に押されてる
聞こえない
あの歌も
全部時のせいにして
私はまた立ち尽くす
終わりは
もうそこにいて
ただただ
そこに向かうだけ
いつのまにか
いつのまにか
時の必然
私の必然
覚悟した
時の結末
いつのまにか
真実に変わる
望んだのも
選んだのも
全て私自身だから
後悔などしない
ああそうだ
一つ後悔があるならば
時の力に
怯えたこと
あの日の私が
笑ってる
きっとどこかで
笑ってる
詩人:どるとる | [投票][編集] |
お元気ですか?おかわりはございませんか?
しばらく会っていませんが お体のほうは万全ですか?
伝えたい気持ちなんて 数えきれないほどで
でも言葉にしようとすると うまく言葉にならない
あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙
花火の音に振り返る君は 着物姿で
うなじがやけに色っぽくて 伝う汗まで飲み干したい
いくつもの言葉を知っているくせに
どんな言葉でも伝えきれやしないんだ
遠く離れた 東京に住むあなた どんな顔をして毎日生きているのかな
笑ってるのかな 泣いてるのかな
それだけでも知りたいよ
なんて 野暮かなあ
蝉しぐれ 急な夕立
アジサイを染める色 夏を彩るすべて
坂道を 降りてくるバスに乗っていくなら
思い出も連れていってよ 夕暮れの色が切なくて
隠せない涙 宝石みたいに輝いて
化粧をしたように華やかに何気ない景色を 染めていく
あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
桜が咲く季節は とても悲しくなるんだ
あなたのことを思い出してしまうから
緩やかな陽射しが坂道に降り注いで
君は自転車でゆっくりと降りてくる
重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに
いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない
この寂しさは 僕を強がらせるよ
口笛が下手くそで 君によくからかわれた
そんな思い出も今は宝物になってるよ
大切なのは過ごした時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちだと思う
風が吹いて タンポポの綿毛が 空に舞い上がる
旅に出るんだね 白い帽子をかぶって
どこでもない自分だけの場所を探して
春の旅人は 宛もない明日を探す
地図に足跡を刻むように
ひとつ
あるいは
ふたつ
増えていく
大切な人
大切なもの
どれだけ守れるかな
いつまで守れるかな
そんなことを思っています
重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに
いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない
この寂しさは 僕を強がらせるよ
そんな想いを 忍ばせて 桜は咲いて
そして散っていく。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
大切な人が涙に濡れるとき
差し出せるような傘があれば
きっと僕にも君を愛せるような資格があるのかな
何もできないのではなく
何もしないだけなんだよ
傷痕にふれることさえ 恐がって
あなたを知ろうとしなかった
僕の弱さに 君は気づいたんだね
誰もが立ち尽くす雨の中に 一人
傘を差しても受け流せない
悲しみだけは
だからそばに必要なんだね優しい誰かが
季節は巡ってく 僕らのそばを
でも気づかず通りすぎる
いらない気持ちも 手放すのが惜しくて
そんなものに 価値はないのに
君の住む街は今日はひどい どしゃ降りみたいだね
電話しようかな 君の声が聞きたくなる
誰もが立ち尽くす雨の中に 一人
傘を差しても受け流せない
悲しみだけは
だからそばに必要なんだね優しい誰かが
生きることが思うよりもう少し
楽になるように
僕は君に傘を差し出すように
その涙を半分でも 癒したいんだよ
わかってくれるかな こんな想いを。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜の片隅で誰かを思うような
誰も知らない 小さな願いを集めて
降るような星に手を合わせ祈る
それは来ることもない待ち合わせ
時刻表なんて便利なものはない
だから根気よくその時を待ってるんだ
それぞれがそれぞれに思い描くままに今を生きている
あなたしか描けない物語があるなら 目をそらしちゃ駄目だ
抱きしめた痛みが優しさに変わるとき
僕は思い出す 大切な人の顔を 365日
目を閉じたまぶたの裏に広がる
銀河に ささやきかけて 忘れられたような
言葉や 読み捨てられたあらすじ
空を走る 銀河鉄道天の川を渡って
合図をしたら 手招きするのさ
僕を連れていって知らない世界へ
一人一人の頭の中にある 幸せのイメージを追いかけて
汽車は行く 汽笛をあげながら あなたと一緒に幸せ探して
手放した思い出も誰かのぬくもりも
忘れるまで忘れないよ 365日
昼とも夜ともなく誰かが誰かを思えば
その誰かが あなたを思うとき
遠く離れた二つの思いを つなぐのは
くだらなくて ありふれた
よくありそうな でも大切な 気持ち
レールになって僕の心を運んでくれる
それぞれがそれぞれに思い描くままに今を生きている
あなたしか描けない物語があるなら 目をそらしちゃ駄目だ
抱きしめた痛みを優しさに変わるとき
僕は思い出す 大切な人の顔を 365日。