詩人:老女と口紅。 | [投票][編集] |
でさぁ〜
アイツら拓也にくだらない
意地悪ばっかしてんだぜ!
な、
ウケるだろ
アハハ〜♪
アハハ〜♪♪
さ
オレ達、笑い過ぎた
はしゃぎ過ぎだよな〜
この辺りで
少し話さないか?
毎日が楽しすぎて
息ができないほどだよ
禁断の密約を交わす二人に
崩壊と破滅へのご褒美とし、
特上の夢想と快楽を得ながら
欲求はタイヤを擦り減らし
ドライブは闇の奥の奥へと‥
ずいぶん遠くまで来たよな、
綺麗な夜空に
気がつかないまま‥
ねぇ、もぉ
幾つの闇夜を
越えたんだろう?
まだ先は長いけれど
きっと辿り着くよね
二人であの場所へと
凝らす視線の先には
こぼれ堕ちる砂の城
霧深い淋しげな場所
手招きする老木たち
ここは静かだね
僕らの居場所じゃないよ
少し休んだら
また走ろうか
聞いてる?
ねぇ、
なにも語らない君は誰?
いつからそこに居るの?
助手席にすわる
輪郭のない人影
抱いていたのは
心のない抜け殻
とっくに車から
降りてたんだね‥
はしゃいでたのは
寂しん坊の夢物語。
気がつかなくて‥
ごめん、ほんとは
辛かったんだね
僕もこの関係に少しだけ‥
少しだけ疲れてきたんだ
でもお願い、
傷は深いけれど
もぅ一度初めから
出直してみないか?
行き着く先は
バッドエンディングでも
詩人:どるとる | [投票][編集] |
地下を通る もぐらみたいな列車に乗って
どこへでも行ける 今は28世紀 誰もが夢見た未来
子供たちが画用紙に描いた未来
相変わらず不便なことはあるけど
それがまた味があっていいでしょう
また今日も 僕は文句をこぼしながら
残業帰り 疲れた顔をして家に帰る
窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える
ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる
ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり
カクテルの余韻に酔いながらふらふら
いつもみたいに くだらない冗談で笑わせてよ
誰にでも 尻尾を振るくせによくいうよ
今夜だけは 時計なんか 放り投げて
夜明けなんか 来ないつもりで遊ぼう
東京の夜は 君を離さない
どこまでも 君を惹き付けてく
体中の熱が 夜気に奪われてく
3月とはいえ 夜になるとまだ寒い
ほらねいつも見ているはずの街が
夢の世界に 早変わり
いちにさんのリズムで 世界が
朝から夜に ひっくり返る
神様が出し惜しんでる魔法が
今さら その力を 見せつける
窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える
ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる
ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり 。
詩人:空色 | [投票][編集] |
振り向けなかったのは
遠くなる背中を見たくなかったから
止められなかったのは
断るあなたを見たくなかったから
声が出せなかったのは
どうしてだろう
どうして、こんなにも好きなのに
離れる日がくるのだろう
どうして、こんなに悲しい日が
こんなにもいい天気なんだろう
溢れる涙を止めることも、拭うこともできない私は
ただ、立っていた
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
車窓から見える景色は輝いていた
駐車場に停めらた車や誰もいない公園に佇む滑り台は
朝日を浴びて淋しげに
塀を追い越さんばかりの梅や花壇の花は
朝日を浴びて力強く
キラキラ
キラキラ
輝いていた
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
目の前の種に
水をやりましょう
忙しくても
めんどくさくても
毎日やりましょう
他の種を植えてからと
後回しにせず
丁寧にやりましょう
大きなお花畑
のぞまずに
目の前の一輪
咲かせましょう
大事にしましょう
詩人:どるとる | [投票][編集] |
駆け抜けてく 夜明けの風に 乗って
悲しみは喜びよりちょっと向こう
泣くより先に笑ってしまおう
ダンスの仕方は 知らなくても
なんとなく 刻んでしまえるステップ
ほらね まるで何かに操られてるみたいだ
不思議な力 めきめきわいてくるよ
目を閉じれば そこはオン・ステージ
君を照らす月明かりがスポットライト
意地悪な 奴らなんかは煙にまいて
今夜でおさらばさ悲しい涙には
予告もなく盗んでいく僕の笑顔
心はもう 半分は君のものだよ
神様の手のひらで遊ばれている
その手でつかもう星の数ほどのロマンス
今までのどんな景色とも違う
目には見えないときめきの正体を
暴く僕は名探偵 さあ謎を解き明かせ
覚めても まだ終わらない夢のような
この世界にある美しいものを集めた
とっておきのコレクションをご披露しよう
今夜でおさらばさ
おざなりの日々には
いつか 夢見ていた世界が
ほら いよいよ 夢じゃなくなってきたよ
ほほをつねっても 痛いだけだよ確かめるのならば 今を生きてるこの喜び
目を閉じれば そこはオン・ステージ
君を照らす月明かりがスポットライト
意地悪な 奴らなんかは煙にまいて
今夜でおさらばさ悲しい涙には
今から お披露目だ
久々のスマイル
さあ ワンツースリーで世界は変わる
今がちょうど幕開け。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
暗闇に 浮かぶライトが 照らしたホーム
芋虫みたいなのに 光のような速さで
わずか数分で 目的地に到着
科学の進歩も ここまで来たか
地上に出ると 空が些か懐かしい
広々とした 街が迎えてくれる
心をわしづかみにされるような感覚
地下鉄を乗り継いでどこまで行こうか
僕はもぐらになって 土を掘り進める
新しい発見と開拓の旅に出かけよう今すぐ
勿論東京メトロで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつも出会うのは なぜなんだろうなあ
家が近いから たまたま空いてるから
そんな理由を いくつも挙げながら
洗濯が終わるのを待つ君を見ているよ
錆びた赤い自転車 あくびばかりしてる猫
昼日中の ぼんやりとした 浮わついた時間
君の名前はなんですか?
気になってしまうのは
あまりに君が 僕の理想にぴったりだから
髪をかきあげるときのしぐさに また僕は性懲りもなく 君に惹かれてる
500円を入れて 乾燥機にかける
ぐるりと回り出す ドラムロール
家から近いわけでもないコインランドリー
なぜか来てしまうのは君に会いたいから
数十分程度の 静寂 雑誌を読む君
後ろからそれとなく眺めている
飲みたくもない 缶珈琲を 飲みながら
落ち着きを取り戻そうとする
それでもそわそわするざわめく胸
春がなんだか夏に 追い越されたような陽気 言葉もなく佇む男女
同じ目的のために
なんて言ったら大げさだけど
今僕らは同じ時間の中にいるんだ
小さな部屋の中で 君は相変わらず
雑誌を読んで 僕は寝たふりをしながら
たまに君を見る
君の名前はなんですか?
気になってしまうのは
あまりに君が 僕の理想にぴったりだから
髪をかきあげるときのしぐさに また僕は性懲りもなく 君に惹かれてる。