| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
寝惚けたように ぼんやりとして目覚めた朝に
カーテンを まず開いて こぼれる光に包まれる
白紙のままの 思い出の片隅に
咲くように 影落とすあなたの笑顔
まるで 今も昨日のように僕をあの日に返すよ
真新しく あるべきものの形をそっと
縁取って 変わらないままのあの仕草を
ストロボで焼きつけた季節よ
短すぎる命は蝉時雨 そっと夏を 染めた
神社の長い階段 川に流した送り火
二度と咲かない花火 たくさんの夜店
すべての 景色があの日の僕を 覚えてる
だから 涙が 溢れ出すんだろう。
| 詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
ねぇ、君
俯かないで
顔を見せて
本当は知ってたよ
君に悪意はなかったってこと
怖かったんだよね?
自分を保てなくなるのが
自分が自分でなくなってしまいそうで
それは耐えきれない程の恐怖だった
だからこそ
いっぱいいっぱい
傷つけ合いすぎたんだ
きっと誰も悪くない
もちろん君も悪くない
お互いに臆病すぎたのかもしれないね
私はね
君の子供に返った姿が
大好きだったよ
心を許してくれてるような気がして
安心して甘えてくれてるような気がして
とっても嬉しかった
たくさんたくさん
癒してあげたい
もっともっと
甘えさせてあげたい
そんな風に思った
弱気な姿も格好悪い姿も
人に絶対に見せない君だから
心の安らぎの場に
なりたかったな
別に弱くてもいいよ
別に臆病だっていい
醜い姿があったって
狡くたっていい
全てを受け止めるから
あれからね
君のいろんな事を
知ったよ
それは当然
良いことばかりじゃない
むしろ他の人からしたら
目を背けたくなることばかりかもしれない
けどそれを知っても
いくら憎んでも
君を嫌いになんてなれなかった
君はただ
今を賢明に生きている
それだけのこと
今の私ならきっと言える
「辛いときは私を利用して」
人に甘えることが
苦手な君だから
この言葉が一番
良かったのかもしれない
さぁ、君
涙を拭いて
顔を見せて
この暗闇を
抜けるまで
君の手を
しっかり握りしめているから
君はあの
光ある世界に
飛び立つべき人なのだから…
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
降り続く 雨に傘なんかいらない
傘なんか放り投げて ままよ 濡れよう
宇宙飛行士の 気持ちになって
浮遊するのさ
呼吸するたびに 熱い 吐息が
白く曇る まだ少し夜は冷えるな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
「宇宙飛行士への夜想曲」
イメージしてるのはそんな絵さ
さあ 行こう
冒険活劇小説の 主人公気取り
流星が雨のように降り出せば
夜空は 大きなスクリーン
クリントンイーストウッド
バックトゥザフューチャー
時々 ウッドペッカー
大好きなものにある 光に 魅せられてる
僕という物語のテーマにしよう
いつか大切な誰かに教えてあげられるように
ちぐはぐで曖昧 足取りはきわめて 重く
とても 完走できそうもない
だけど 山高々に 頂を 見上げれば
案外 めざす場所は近いんだな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
変わらない気持ちと声で。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
ビルの屋根の上 ツバメが見下ろす街
定点カメラみたいにツバメの視点で
すっ飛んでゆく 翼
雲を 突き抜ける
風を かすめてく
胸くそ悪い ニュースは時計の 外へ
ゴミのように放り出して
人混みかき分けて 会いにゆく
ギターを たずさえて彼方へ
地上に落ちる隕石 炎にまかれて粉微塵
別れ別れの旅 ツイてない運命を笑う
地図上に 着陸
風速 30メートル
流れ去る風景
東京の街 川をはさんだ丘に咲く
桜の花びらが 風に乗って 遊んでる
くちばしに 季節をつまんで
水溜まりよけて物語は確信へ。
| 詩人:紙一重 | [投票][編集] |
仕方ないと
言い聞かせる
良いことばかりじゃない
今までの防御力じゃ
切り抜けられないんだと知る
当たり前だと思ってたことが
ひっくり返ったり
自分の今までを反省したり
余計なこと色々考える
下向いてる間に
3つくらいパンチくらった
やっぱり きついよねえ
| 詩人:IKUMI | [投票][編集] |
目覚めるとそこは自宅じゃない。
白い天井に白い部屋。
バタバタとうるさい足音。
人の話し声。
聞こえたのはそれ。
1人じゃないようで、1人のような気がした。
する事がないから、ボーッとする。
太陽が眩しい。
私もあの太陽の下を最近まで歩いていた。
懐かしいと思ってしまう。
あの時の自分が眩しいよ。
| 詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
優しい悪魔に
心を売った日
あれから人生は
バラ色に満ちていた
こんな私には
勿体なさ過ぎるほど
甘い夢だった
なのに…
この胸の痛みは何?
この息苦しさは何?
自分の力ではアナタを
拒めそうにないから
何度も悪態をついてみた
でも本当は知っているの
そんなことをしなくても
アナタはきっと
私を忘れてるって
アナタは沢山の
女性を惹きつける
そんな魅力のある悪魔
今更、アナタが私の元へ
戻ってきてくれるなんて
初めから有り得ないこと
そんなものは
お伽話だって
アナタは薔薇のような人
美しく儚く
官能的で誘惑的で
その薔薇を一目見ただけで
吐息が漏れてしまう
自分でも
どうしたらいいのか
分からなかった
ただただアナタに
こんな姿を知られたくなくて
たくさん強がった
でも美しい薔薇には
棘がある
それは私の心に
深く深く突き刺さり
毒々しい赤が
滴り落ちていった
それを見透かした悪魔は
ニンマリ笑いながら
貪り尽くしていった
私は泣きたいのに
涙は枯れ果て
心は痛みすらも
感じなくなった
その瞳には何も
映すことはなく
その耳には悪魔の
高らかな笑い声しか
聞こえなかった
あの日から私は
悪魔の玩具になった
私はただただ黙って
側に寄りそうお人形
「私は心が無いから、ずっと一緒に居られるね。やっとずっと一緒居られる」
平坦な声でそう告げたら
アナタは満足げに
微笑んで
私の黒髪を撫でた
人形は忘れかけていた
仄かな幸せを噛みしめた
あれから悪魔は
新たなお人形を
手に入れた
それはそれは愛らしく
笑顔が素敵なお人形
私は使い古したお人形
心を売った瞳には
光も感情もなく
クスリともしない
ただただその瞳に
二人の幸せそうな姿が
映っただけだった
| 詩人:IKUMI | [投票][編集] |
母が泣いた。
「親不孝でごめんね。」
白い天井を見ながら言うと、
押し殺した声が聞こえた。
私には泣く権利もないから耐えた。
母はひたすら涙してた。
一向に回復したり悪化する私の身体には
もう限界が来ていた事を自分が一番よく
分かっていた。
「限界まで普通の生活がしたい。」
そんなワガママを聞き入れてくれた母。
あの男殺してやると涙して言う
母に思わず笑った。
…なんて、本当親不孝なんだろうか。
愚かな自分に腹が立つ。
周りを考えなかったあの頃の自分に
言い聞かせたい…
何やってんだと。
しっかりしろと…
神様、私に一人で乗り切れる勇気を
私に下さい。
幼なじみしか信用出来ない私に
勇気を下さい。
周りを頼らないと決めた。
どんなに辛くても頼らないと。
どうせ裏切るのは目に見えてるからと。
だから、一人で乗り切れる勇気を
最期に下さい。
母の為にも…
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜空に浮かぶ星に名前をつけた人が
明日には 誰の瞳からも消えてしまう
そんなことだってある
生まれたばかりの子供に名前をつけた人が
愛してるの言葉だけ残して 消えてしまう
めくられてく暦
365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ
ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先
国道17号線を走る 開けた窓から
風がこんにちは
このまま道なりで
約束をかわす 指と指が
離れてしまうときは百年先くらいにしてよ
いつまでも 離したくなくて ひき止めたぬくもり
365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ
ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先
夜が明けたばかりの街に 新しい 一歩を踏み出す。