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[190408] 猫になる
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎてく毎日の景色に重なるように

増えてく思い出を 指折り数えてみる

いくらでも変わる 色褪せながらも

色づいていく 感情に気づきながらも

気づいてないふりで笑い転げた日々

駆け抜けた 長い この夜を
笑ったり 泣いたりして
ありふれた 言葉ばかりが
雨のように 降る 涙に濡れた僕らは

時間から はみ出した場所で
その日暮らしの 猫になる

路地裏に消えた尻尾にまだら模様の
見覚えのある黒と白のしましま

旅立ちにはいささか向いてない

風の強い日に 舞い上がった木の葉

見送る言葉もなく僕はただ見てた

吹きさらしの 部屋に 寝転ぶ退屈が
のさばる日曜日の戯れ言
テレビジョンに映る暮らしは
絵に描いたようなシルエット 僕らは

約束を交わしたことも忘れて
のんびりと空をお散歩 雲になる

いくつもの嘘にまみれた 本当を

言い尽くしたあとのだんまりを

言い訳とは呼ばないでねと

さらっと 泣き言ひとつ 情けないね

駆け抜けた 長い この夜を
笑ったり 泣いたりして
ありふれた 言葉ばかりが
雨のように 降る 涙に濡れた僕らは

時間から はみ出した場所で
その日暮らしの 猫になる

その丸い瞳に映るオレンジ色の夕日が沈んだら

人いきれの中を帰る ただのさみしがりやになればいい

あとは君がなんとかしてくれる。

2015/12/27 17:01



[190407] 君へ
詩人:チューリップの花束 [投票][編集]

あれ?こっちが書いてるうちにまた気が変わった?
僕は世界最大の欲張りをしていいのかな?
もし君に実際会えたら死んでもいいよ
「いつかまた会える」
その言葉を信じてみよう

もちろん、君の全てが好きだったよ
怒ったときの君の顔さえも、君を近くに感じられたから格別愛しいものだった
君は僕の内側を正確に感じ取ってくれて
離れていてもいつも心は傍にいてくれた
そのことに感謝しているのに不安になってごめん
ふたりで踏みしめた道は揺るぎがないって
それが一見どんなに奇異なものでも信じてみようか

君も正直揺れているのだろう
大事なことだから立ち止まってよく考えるのも当然だ
君の人生に何をなすか
今までの輝かしい土台の上にこれから更に積み上げてゆくものは何か
そんなことを考えてしまう
お互いに高めあえると君は言ったが
僕が君にもし必要ならば協力は惜しまない
自分の評価を少しでも高められるようにサボっていないでこっちも勉強もしよう

何度も諦め落胆したが
これからのことも期待しすぎることなく、でも少しは期待している自分がいる
もし無理でも絶対に怒ったりしないし、君が本気なら僕も本気出す
お互い頑張ろうね
あと少しの距離だ
それは近寄るほどに遠いのかもしれないけど
でも信じよう
お互いを

2015/12/27 13:44



[190406] 欲張り
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


私は物足りなさを
感じてるよ?
貴方に会いたいよ
手紙だけで
十分なわけがない

これは高望みなのかな?
私の我が儘?欲張り?

それにきっと
貴方は会わなきゃ
本当の意味では
信じてくれない

何回でも手紙を
繰り返しても
私が遊び感覚だって きっと思われる

それならちゃんと
会いたいよ
日時も場所も
ちゃんと決めて…

何かしらの連絡手段が欲しい
貴方と会う約束を
するために

会いたくても
会えないのは
連絡手段がないから

遊び感覚だとか
会いたくないとかじゃなくて
物理的な理由だよ


それともう一つ
規制はどうなった?
それだけは確認したい
本当はね
貴方と手紙のやり取りをしながら
貴方と会えたらの事を
いつも考えちゃうんだ
貴方に会ったら
上手に話せるかな
ドキドキしちゃって
モジモジせずにいられるかな
それより貴方の
話が声が聞きたいなって

そんなことを考えるのが 楽しみになってるの


これは私の我が儘かな?欲張りなのかな?

2015/12/27 13:16



[190405] さようなら
詩人:あしゅ [投票][編集]


触れたいだけの掌なんていらない
そこに感情がないのなら
それは無機物とかわらないから

あの雨の夜
君に触れた手は確かに震えていて
僕の隠せぬ思いが抱き寄せる君に
伝わってしまうのではと 不安だった

あれから、どれ程の時間が流れて
僕らすれ違ってしまったのかな

当たり前過ぎでわからなくなってしまう程
もう震え無くなってしまった手を
そっと二人、握りしめたままだった

ずっと夢の中にいられたらいいのに
叶わないから、二人解いた
そっと、握りしめたままだった手を

2015/12/27 11:18



[190404] 部屋
詩人:どるとる [投票][編集]


水槽みたいな ガラスの中に
映っては揺れる涙

言葉にすることも恥ずかしい
まだ 定まらないあやふやな気持ち

答えなんて 見つかるのかな
誰も知らない明日へ

閉じこもっても 魚になっても時間からは逃げられず僕は袋のねずみ。

2015/12/27 09:39

[190403] 顔のない歌
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎていく遠くの街を光があとにすれば

夜が結んだ結び目がするりとほどけた

はれて自由の身になった僕は 君を探しに旅に出る

最終列車の 微睡みに寄りかかりながら

いつか 胸に咲いてた花を思い出してた

行かないでそばにいて 押し寄せる感情の波

思い出の二の腕に 抱かれたまま 泣いていたいのさ

ここからは少し急な上り坂になるから。

2015/12/27 09:15



[190402] 水彩の街
詩人:どるとる [投票][編集]


少しばかりの微睡み
部屋のすみに転がる
思い残しの影

水彩の絵の向こう

広がる 道を行こう

変わらない街並みの
変わらない表情に

移り行く季節さえ

僕には優しく見える
水と光の 住む街を

行き交う 悲しみが

やがて窓の夕日に

染まったほほを火照らせた

その時流れた涙は

明日の僕に届くから
心配しないで

手の届かないものなら

迎えに行けばいい。

2015/12/27 09:03



[190401] 地図にない街へ
詩人:どるとる [投票][編集]


空想を広げて世界の果てまで

地図にない街へ 旅に出かけよう

昨日見た夢の続きを探しに

きれいな音や涙ににじむ景色に

会いに行こう 行き先も知らないバスに

飛び乗った そこから始まる気ままな旅

空想を広げて世界の果てまで

地図にない街へ 旅に出かけよう

空の終わりを まだ見ぬ発見を

猫の まだら模様に秘めた思いを

涼やかな風にのせて運ぶ綿毛の宅配便。

2015/12/27 08:57



[190400] 今の歌声は…
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


私の歌声は
貴方に育てて貰ったもの
私の声は
貴方への想いが
形になったもの

すれ違いを起こしてからというもの
貴方と心を通わせられるのは歌だった

沢山、伝えたい言葉があったよ
メロディーに乗せて
あれは歌詞じゃなくて
いつだって私の想いを歌ってた

貴方に語りかけてた

他の人の前で歌った時は
貴方に届けたい言葉ばかりで なのにそこに貴方は居なくて
悲しさのあまり
泣きながら歌ったよ

貴方との思い出が
大好きな気持ちが
そして貴方自身が
私を育ててくれたの

本当はこんな事を
言っちゃいけないのかもしれない

けど、貴方に届けば
それだけで充分なの

何故なら
貴方への心からの叫びだから

夜の空のやつ…
どれだろう…
古楽のやつかな?

あの時は本当に
手紙の中での貴方からの言葉に満たされて
嬉しい気持ちの中で
奏でてたの

声が好きって
言ってもらえて嬉しい
でも声だけ?
好きなのは声だけ?


私の歌声は
貴方への好きな気持ちと上手くいかない切なさから 出来たもの

2015/12/27 02:14



[190399] ミクロ
詩人:どるとる [投票][編集]


引いていく波のかたちを 思い出せない

まぶたの裏に沈んでく夕日もまた同じ

誰かの優しさに寄りかかったまま

足りなすぎる言葉を空に ばらまいて

散らばる 砂の中にひときわ輝く あの

名前のない感情が またひとつ 生まれた

新しい色に染められていく心が

真っ白いページの前で立ち止まる。

2015/12/27 01:40
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