詩人:EASY | [投票][編集] |
極寒の中で親鳥が
卵を温めて
朝食のハムエッグの
味付けに迷う
道徳を解くクイズ王と
友達になれたら
煮卵の配合を
教えてあげて
渡り鳥の友達も
紹介してあげるんだ
ピアノを弾けたら
ピアノを弾いてあげるし
笑えたら笑ってあげるよ
遊びのないハンドルは
危険だからね
夜になれば
星が見えるんだ
朝になれば
太陽が見れるよ
じっとしてれば
君が見れる
家賃は空に任せていいよ
疲れたら
このベッドで寝て出窓を開けて
君の好きな唄を歌っていいよ
その唄を
僕は聴いてしまうけど
詩人:EASY | [投票][編集] |
東側に窓があることを
第一条件にする君は
何の疑いもなく
真っ直ぐに前を見て
意思が描かれたプラカードを
掲げてる
その瞳に反射した僕は
どこか虚ろで
笑顔を絶やさない病人の様に
幻想的だ
花を愛する人が
花屋をやっていそうだから
花屋が好きだ
僕はこの様な表現を
現代社会とかき混ぜて
飲むのが好きだ
予定通りに行かない度に
自分の未熟さを知るよ
無力なことじゃなくて
傲慢であることを知るんだ
どうしたら笑えるんだろうっていう
ゲームみたいに考えるんだ
ない頭はこんな風に使うと
安くて旨い下町の
食堂みたいな味がする
夕日の沈む近所の川の
景色が綺麗に見える
そっと耳打ちした
内緒話しみたいに
詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
恋ではなくて
依存に近いかもしれない
形のない関係は
脆くて
いつも崩れることに
怯えてる
ずっと聞こえてくる
あなたの声は
やっぱり毎日聴きたくて
会えない時間が長くなると
寂しいって感情も
ぼんやり霞んでいくから
あなたがいなくても
あなたじゃなくても
なんて、思う日もある
それなのに変だよね
あなたの声は
やっぱり私を安心させる
ずっとなんて無理だから
せめて今だけは
私の事だけ見ていて
私の事だけ考えてて
いつか思い出になる
あなたへ
詩人:EASY | [投票][編集] |
安いクッキーの
甘さくらいの優しさが
真夜中のコンビニみたいに
光ってる
何でもないことは
何でもないほどに
想い出に残る
そんな優しさを
教えてる甘さ
コンビニで一番安い
クッキーを買った
どこにでもありそうな
思い出せない想い出の
そんな味だ
詩人:EASY | [投票][編集] |
小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を
探す夢をみた
思い出せない記憶の中に佇んだ
その光りは
失なうことの出来ない何か
傘の差し方より
雨の濡れ方を大切にする
そんな場所に僕はいた
冬の寒さを切なさで温め
ありもしない退屈を
クレヨンで塗りつぶす
弱々しい手の平で
優しく握って
ほんの一瞬しか
チャンネルの合わない
ラジオから流れる
メロディーみたいに
切ないものに恋をする
そんな場所だった
小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を
探す夢をみた
見つからないくらいの
小さな掟を
携えた夢を
詩人:EASY | [投票][編集] |
命はスパイスであって
主役ではない
宇宙の三つ星レストラン
母船で目指すブラックホール
時間は非存在の気づきによって
料理されている
思考の行方を操作する
可愛らしい小人たち
無意識からの指令を
事務的に操作する
ホワイト企業の住人だ
人を見下すほどの
痛ましい心には
愛を注ぐに充分な
肥沃な大地がある
幸せからの解放は
楽しみからの解放ではなく
言葉で遊ぶ
討論会みたいに
難しいものじゃない
政治や経済で解決されるものは
子供が興味を持つ、おもちゃや虫より
決定的に意味がなく
地球が美しい理由と同じ様に
この空を飛んでいる
詩人:EASY | [投票][編集] |
納豆が旨い理由の論争で
ロシアは社会主義を放棄し
気持ちという新しい競技が
オリンピックで採用され
宝くじの二等に当たった回数が
二位の奴が一等を当て
曇りの日に描かれた詩が
一番心地のいい事がまだ証明されていない
月が地球から
今より2センチ離れた
昼飯がやけに旨いそんな年だ
詩人:EASY | [投票][編集] |
すいませーん
不幸をお届けに参りました
その辺に置いといてよ
あなたの承諾がないと
受け取れないのです
サインをお願い致します
何で不幸に
いちいちサイン何か
しなくちゃいけないんだよ
みんなしてますし
あなたもして下さい
見て下さい、不況、不運、病気、借金
いかにも不幸そうな代物ばかりですよ
普通はサインしますよ
逆に普通にしないだろ
それが不幸であるかは
俺の承諾が必要なんだろ?
はい、そういう規則になってますから
だからしないって
幸せにならサインしたるわ
そうですか、わかりました
では、幸せにサインをお願いします
あまりそういう方がいらっしゃらないので
この手の荷物には、不幸のサインを
お願いするんですよ、その方が
サインをすんなりもらえるので