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[196630] 大輪の花を咲かせて
詩人:理恵 [投票][編集]



気がついたら蕾ができていた。
ぼくは知らない、それがまだ種だった頃のこと。


って言ったら、近所のじいちゃんが
そりゃあ種じゃないさと笑ってた。


じゃあなんなのさとぶっきらぼうに返したら
そりゃあ球根さと笑うじいちゃん。


そうかそうか、もの知りでいいな。


次の日見たら、その蕾は
ちょっと色濃くなっていた。


なんて言ったなら
またじいちゃんはがははと言って
気のせいだと笑うだろう。


またまた次の日見たてみたら、
先っちょがほんの少し赤い気がした。


気のせいか?
ほんとうか?


もうぼくにはわからない
けど、その花は
確実に開くだろう?


って言ったら、近所のじいちゃんが
そりゃあそうさと笑ってた。


そんな濃厚な緑で顔赤らめる
そいつのその先も、ぼくは知らない。


けどもしも明日見たら、
また違うそれが見れるだろう?





2019.11.25.

2020/05/05 17:57



[196626] 惚ける
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

恋いが
あり焦がれている

きっともっと
恥ずかしい
弱さと

たむけたい
クズとアクタ、ゴミ
突然と
景色を淀ませる
雨とその音
いらない予報
足もとの
水溜り

ありがとう
そこに
戦がせて
下さい。

2020/05/04 19:55



[196622] positive
詩人:KiraAya [投票][編集]


どうしようもなくなったんだな

何度だって言おう

お前は独りだ
愛されてなんかいない

誰もお前を愛さないから
お前は誰も愛さなくていい

お前は独りで立てるから
覚悟はしてるんだろう

独りで死ぬ

誰にも気づかれず
何も遺さずに死ぬ

だから構うな

お前は自由だ
お前は誰の為にも生きなくていい

野良犬のように生きて死ぬだけ
それだけの人生で何が悪い
誰もお前の魂を裁けない

忘れられてしまえばいい

2020/05/04 07:02



[196621] ストイック
詩人:beet [投票][編集]

もがき続けるのって辛いよ
心のどこかで一抹の希望を抱いていても
結局はまた振り出しに戻る

要領良い奴はどこかで妥協して
予定調和的な人生を歩むけど
結局はひとりぼっちが恐いだけ

信頼関係なんてどこにもない
ただ、ぬるま湯にどっぷり浸かって
自分をごまかして生きているだけ

とはいえ
ストイックも疲れるんだぜ
意地を張れば、全部自分にのし掛かる
孤独が嫌なことも
手間も掛かる

唯一の友は勝って気ままなだけ
綺麗ごとを言って孤独を歩むか
嘘と糞の世界で妥協するか

どちらが正解かは自分で決めること
たまには理解者もいるが
ストイックも疲れるんだぜ

2020/05/03 00:47



[196618] 鱗雲
詩人:EASY [投票][編集]

あれが
うろこ雲って言うんだ

何で?

うろこみたいだろ?
だから、うろこ雲

じゃあお魚さんのうろこは
雲うろこって言うの?

言わないよ
雲は色んな形をするから
偶然うろこの形をした時に
それを、うろこ雲って
言ってるだけだよ

偶然うろこになるのは何で?

それは知らないな
雲さんに聞かないとわからない

じゃあ私が雲さんに聞いてみるね?

そうだね、聞いてみて
なんて言ってるの?

うろこってなに?って言ってるよ
あ!うろこ雲の下に鳥さんが飛んでる!
魚の下に鳥が飛んでるよ!

魚の下に鳥が飛ぶのは、何だか楽しいね!
お腹空いたよな?
少なくとも俺は空いてるよ

うん!私も空いた!


じゃあ今日は
お魚をたべようか?

うん!食べる!

死なない為に生きてる訳じゃないからな

え?なに?

いや、何でもない

聞こえなかった

じゃあはっきり言うぞ!
あれがうろこ雲だよ

2020/05/01 17:25

[196613] 木漏れ日
詩人:なっこ [投票][編集]

『君が好きです』

伝えたかった。けど云えなかった。

微笑む君がいて幸せな日々だった。
友人の枠に収まっていれば
ずっと続いていくと思ってた。

それくらい大切な人だった。


色紙に書かれた言葉
不意に思い出して泣けてくる。


君が幸せでいるなら
穏やかに微笑んでいるなら





2020/09/04 00:27



[196612] 平和ぼけ
詩人:サエ [投票][編集]

平穏が嫌なんじゃない
刺激が欲しいんじゃない
こんな私だから一時満たされても
一向に満ち足りないんだろう

甘えたいのに強がって突っぱねるのは
それでも追ってきてほしくて
手を伸ばして繋ぎ止めてほしくて
少し離れては振り返って確かめる
面倒な私でも構ってくれるか確かめる
幻滅されないか確かめる
馬鹿なくせしてこんな計算高いこと
本当に愛想尽かされたらどうしよう

都内の人気レストランじゃあるまいし
次の予約は3ヵ月先だなんて
気が遠くなりそうだよ
変わらないなんてきっとない
ずっとなんてあるはずない
でも出会い直せたらまたそこから始まる?
甘いだけの時間で満たされる?

2020/04/28 01:55



[196611] なでしこ
詩人:猫のあし [投票][編集]

そう

家族といられる事が

君がいる事が

どれだけ幸せな事か

分かっていたよ

そばにずっと居たい

君がいるから頑張れた

平和に時間が流れる事

大切な人と居られる事

これ以上の幸せは

ないんだね

2020/04/27 23:17



[196610] 『パラフィンさえ消え』
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

幽けき焔が消えたあと
その足跡を想う。

何でも知っていると
そう思っていたのは思い上がりで
僕はこんなにも貴女のことを知らず
知らなかった事にも気づけず
気づいた今、貴女は居ない。

幽けき焔が消えたあと
その足跡を想う。

先行きの伴連れに選んだ感情の
その一片を、推し量る事さえ僕には難しい。

ああ、なんと不甲斐ない。

幽けき焔が消えたあと
何を想えど貴女が還ることはない。
それでも愛していたと
それだけは。

どうか それだけは。

2020/05/09 03:39



[196609] 散歩
詩人:アサスケ [投票][編集]

今日はいいお天気だから
君と手をつないで
線路沿いを散歩しよう
青空に向かって走るような
銀色の電車を見に行こう

出会った日のこと
昨日のこと
これからの二人のこと
時間はたくさんあるよ
いっぱい話そう

君は時々不機嫌になるけど
歌を歌えばほら
笑顔に元どおり

少し小さい手を握って
少し小さい歩幅に合わせて
どこまでも一緒に歩こう
君が眠くなるまで

2020/04/27 02:51
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