詩人:八朔 | [投票][編集] |
虚ろな目は、
虚ろすら映さず。
濁った目は、
汚れすら気付かず。
悲しみの果て。
それは真ん中。
笑顔と涙の真ん中で
今正に止まってる。
望みが絶たれたのは、
とうに昔。
今はただ、
それを確認しながら。
空っぽな気持ちが私を運ぶ、
がたん、ごとん、
という音をただ聞いている。
それは乾いていながら、
どこか暖かい。
必要なノイズ。
それさえ聞き逃さなければ
どこへだって行ける。
欝陶しいくらい、
音量を上げて。
私を翻弄しながら、
ノイズは私の中へ。
それさえ見逃さなければ、
どこだって行ける。