ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.100000-100999 > No.100157「普通の朝」

過去ログ  〜 過去ログ No.100157 の表示 〜


[100157] 普通の朝
詩人:人魚日和 [投票][編集]

指紋ひとつとっても自分でいっぱいだ

鏡を見てみると相変わらず憎たらしいくせっ毛が笑う

あーあ、結っても跡がつかない髪になりたいな

あくびをひとつして櫛を梳かす

最近できた制服とやらを着てみる、なんて安っぽいんだ自分の価値まで落とすぞこれは

映画の真似してムンクの叫び

鏡の中の女が無表情で笑ってあくびをひとつした

女は言った

「さて今日も鬱のはじまりですね」

狂った白い日私を連れ出せ

この場で殺して生かしておくれ

2007/04/13

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -