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[100344] わたし こんなに悲しくて
詩人:今田コボ [投票][編集]


夕暮れの風が皮膚に冷たくあたる頃
さざ波がわたしの足をさらっていく
水にうもれた死は
ゆっくりと潮をひいていく
(ゆれる)
悲しみに
消えてしまった夕焼け
わたしを照らすものは
無に等しい
わたし
悲しみの夜に
犯されている
(また訪れた夕日)
(知らない風の声がする)

ひたひたと
音を立てて
流れる死を
横目で見送る
知らないうちに海に埋もれて
わたしはわたしの
区別のつかない所へ
いこうとしている
(海の向こうは暗闇)

2007/04/16

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