詩人:フィリップ | [投票][編集] |
友達っていいな
雨の日も
風の日も
メールを送ったら
午後と明け方の暇を
持て余せる
中学校の卒業式に
担任の先生だったか
何の先生だか
忘れてしまったけれど
「中学校の友達は一生の友達」と言った
高校で社会の先生が
「高校での友達は一生の友達」と言った
入ったばかりの大学では
まだうろ覚えの先生に
「大学の友達は一生の友達」と言われ
陰気な母には
「一生友達を作るな」
と言われた
時と共に
風化されたり
崩れ去ったり
色褪せたりする物が
僕が人間として
この世に生まれて来るずっと前からあった
少なくとも
時に見放されず
時と共に世界を流れた
「友達」という言葉以外は