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[103102] 木造部屋、ベランダにて
過ぎ去った遠い日の
薄い埃を手ではたいたら
ベランダで
君が笑った
屈託の無い笑顔を作り出す君の、その茶色い瞳と
雨の日の空を見て
この空の向こうは晴れている、と鉛雲に呟く
君の横顔に僕は憧れていたのだと思う
風に棚引く黒い髪
つかの間のにわか雨は
陽炎のような揺らめきを
窓際に残して消え
代わりに夕焼けが来た
ほら晴れた、と
君が悪戯っぽく笑った
2007/06/07
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