人と同じ道を進みたくない。しかし、そう思いながらもまた今日も決まった道をひたすら歩く。決まった道を歩く旅人。誰もが旅人。誰もが決まった道を歩く旅人。決まった道。自分の道。旅人は止まった。そこにいい景色があったから。飽きた旅人はまた歩く。再び立ち止まる旅人。雲の行方を考えた。考えるのを止めた旅人。眠くなった旅人。大きな木の下で昼寝をする。そんな旅人になりたい男が一人。今日も決まった道を歩く。旅人になりたい男の旅は続く。そしてまた歩きだす旅人。
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