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[104231] 埃という細菌にまみれた人々
詩人:tyuuya [投票][編集]

瓦屋根の裏に生えた桃の木。そこから溢れ出す雑草という紙幣。

空は乾燥しきり
山は稲穂の霞に紛れ


車を走らせ、左手は絶壁に近い崖


ヴァイオリンの線とピアノ線が相まみれ生命が1つ沈み、二人の男女は乾わいた飛行船に涙吸い寄せられ、刺青を彫った蛇の毒が二人を縛りあげていた。

翌日、メディアはこの出来事を取り上げなかった。

巨木の幹に透明と薄灰が踊り合い
最後の未亡人は白ワインのボトルに口紅を付けた

2007/06/27

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