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[104816] 『蛍』
詩人:真姫‐マサキ‐ [投票][編集]

 
切な過ぎる季節は
二人を包んで

軟かな風に導かれ
そっと動き出す


儚き夢に陶酔し
光を照らし合わせながら

夜空を舞う蛍


その一方で

出会ったばかりの二人が
愛を求め

身体を繋ぎ合わせる

一夜限りの夢に
互い唇を添えながら
朝まで交わす


二度と同じ夜は
来ないけれど

糸を引くように
もつれてはほどけ

弾けた蛍は

幻想の世界へと
その身を委ねる



一度きりの夜を
過ごした二人は

また違う愛を求めて

別れを告げる


そして二つの蛍は

光を照らしながら
儚き空へと消えていく…

2007/07/05

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