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[108079] 
詩人:TbLK [投票][編集]


悪を見る。

悪はそこにいる。

悪は振り返る。

悪は笑ってる。

僕は、目をそらす。

回りには、誰もいない。

もう一度見ると、

ずっと、こっちを見ている。


悪は歩いてくる。

僕は「こないで!」と叫ぶ。

悪は動じない。

悪は話し始めた。

「君は、悪を求めてる。」

僕は「違う!」と即答する。

悪は近づいてくる。

止まってくれない。

「やめて!!」

悪は止まらない。

僕の息が速くなる。

悪は僕の、すぐそばで立ち止まる。


悪には、大きな不安と、

静かな温もりがあった。

悪には、確かな安心もあった。


悪は話す。

「大丈夫だよ。」


僕は

僕は

たずねた。


「悪は必要なの…?」



悪は、静かに


うなずく………

2013/04/21

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