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[110303] 人魚姫
詩人:halcyon [投票][編集]



人魚姫のお話が大好きだったあの頃の、あたし。





自分を捨てれるほど大切な人がいた彼女に、
どうしようもなく憧れた。









「命を助けた愛しい人。




あなたを想い




人に、なったの。







私は

この声と引き換えに








あなたの


隣に立つことを選んだの。」









自分を捨てて
愛することを知った彼女。










それでも、
一途な想いは泡となって消えた。















あぁ、神様。



あたしはもう、
人魚姫にはなりたくないです。







彼女への憧れは、
砕いて海に返しましょう。















すきなひとができました。

しあわせに、なりたいです。













「あたしは、泡になってきえたりしない。」

2007/12/05

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