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[111065] 満月、去る
詩人:不満月 [投票][編集]

たったひとつだけ

お前に言っておきたい

いつだったか

お前に言ったよな

俺は絶望も知らないし

満たされたことも

一度もないって

お前も同じだって

覚えてるか?

でも間違ってた

俺たちはまだ若すぎる

絶望を知るにも

満たされるにも

まだ若すぎる

ただそれだけの

ことだったんだよ

だから

いつの日か絶望を知る

その時まで

それに耐えうる力を

今は精一杯溜め込め

そして

簡単には満たされるなよ

満たされるのは

死ぬ間際でもいいんだ

ただそのことが

言いたかったんだ

んじゃ俺行くよ

もう俺のことを

餅ついてる兎とかって

からかうなよ

じゃあまたな

2007/09/28

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