12時の鐘の音。ドレスの裾を翻し、慌ててお城を走り去る。硝子の靴を片方落として。いつもお決まりのパターン。でも。あなたは私を追い掛けてきてはくれなかった。だけど、ね。かぼちゃの馬車も綺麗なドレスも魔法さえなくたってあなたが私を見つけてくれるなら。私はお姫様。あなたがすきよ。
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