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[111159] 乾杯
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踊り狂う聖者が
小さく笑う
あの夜が夢であることを
知っていたから

理不尽な暴君が
花を摘む
自分の影が
消えかけたから

さりげないやりとり
疲れきったヒ臓が
必要性を主張しはじめる

繁栄の曲線は
やがて平行線たどることは
知る人は知り
苦悩をやめた



いつか
最高の時を迎えた人類の
乾杯の音頭は

影に隠れて
目立たないフリした

貴方の子孫に
とって貰うことになるでしょう


絶望的な未来

空っぽのグラスで


僕は乾杯。

2007/09/30

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