| 詩人:†沈黙のメシア† | [投票][編集] |
大切な仲間と出逢った貴女は
同時に“涙”を流す時が増えていた…
それは…
“苦しい涙”だと…貴女は言う…
“心が苦しい涙”だと言う…
『大切な仲間に出逢えた事は
この上なく嬉しいし…
こんな私にも生きる希望が見えた…』
彼女が涙を流す様になって
よく口にしていた言葉だ…
ただ…この言葉には続きがあった…
俺が誰にも言わず
自らの胸に封印してきた言葉が…
『私の命…神様は初めから
皆と同じ位生きれない命を
私に享受したんだね…
分かったよ…
それが神様が私に与えた運命なら…
私は潔く“死”と言う名の
“終焉”を受け入れる…』
貴女の涙は…
生きたいが為の思いの詰まった“涙”だった…
日に日に…貴女の体は頬を伝い落ちる涙の様に…
落ちていった…
しかしそれでも、どんな苦しみにも耐えようとする
貴女が…痛々しかった…
そして誇らしかった…