| 詩人:†沈黙のメシア† | [投票][編集] |
日々…過剰さを増す貴女への薬…
そして…いつか大切な仲間達に逢えるのを
楽しみに耐え抜いてきた闘病生活…
若干天候の優れない昼下がり…
循環器と呼吸器の主治医2人が
分厚いファイルを片手に彼女の病室へやってきた…
主治医2人は何処か…暗いオーラを醸し出していた…
循環器の主治医が口を開いた…
『これ以上我々ではどうする事も出来ません…
非常に申し上げ難いのですが…
観月さんの命は…保って、あと三年です…』
その言葉を聞いた彼女は
泣き声交じりに薄く笑っていた…
俺は気が付けば主治医を恫喝していた…
俺が怒鳴り声を上げる中
彼女が細々と言葉を連ねた…
『先生…分かったよ…
有難う…忙しいのに…
わざわざ知らせに来てくれて…
先生を待ってる子達の処へ行ってあげて…
先生を待ってる子達には、未来がある…
私と違う…
未来が待ってるの…』
細々と…震えた声で言った…
観月への…“余命宣告”だった…