ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.11000-11999 > No.11583「old days」

過去ログ  〜 過去ログ No.11583 の表示 〜


[11583] old days
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

例えばあの日に戻れるとして
また君と手をつなげたとしても
何も知らないあの日の僕は
またその手を離してしまうのだろう

夕暮れが滲んでいく帰り道
頬を流れ落ちそうな涙をこらえて
笑顔で君に背を向けた
あの道をふと思い出してる

まだうっすらと紫残る空に
あわてたように輝く立待月は
今でも僕をせかすように・・・

霞み行く空 千切れ行く雲
そして暮れ行く並木道

重ねた思い出の分だけ
涙はこぼれるけれど
見上げた空にはほら


二人の影が並んで揺れている。。

2004/07/14

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -