冬の花火が二人を照らす月の光が雪に跳ねて仄かに明るいこの丘で二人を照らすこの約束の場所で二人を照らすそれはまるで儚い夢のようにそれはまるで夢の終わりを告げるように二人の花火は散っていくそれでも二人は微笑んで「綺麗だね」と言ったそう、人も花もそしてその花火も“終わりあるもの”だから一番輝く時を持っている儚いモノこそ、輝けるトキは美しい「またここで逢おう」二人は約束をして、それぞれの道を歩んでいく。手には一本の線香花火をもって…
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