ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.121000-121999 > No.121055「普段」

過去ログ  〜 過去ログ No.121055 の表示 〜


[121055] 普段
詩人:ならか [投票][編集]


私の過ごしてきた日々や
重ねてきた努力など意味はなく
簡単にひねりつぶされる
忘却は存在が消えてしまうこととあまりに似ていて


時々あたしの体から軋む音かするのは
誰かの記憶からあたしという存在が消えてしまったから

歳をとるにつれて軋む音はよくなるようになった


だからあたしは月日がたつのが恐い

ずっとこのままがいい

つまらない
けど温かいこの場所
このままつまらない日々だけを過ごしたい
気が狂うほど幸せで温かい


けど時間は掻っ攫う
温かい場所時間居場所
時間はあたしを指差して嘲笑う
そんなに可笑しいかしら?
ただ必死に生きているだけなのに
そんなにみずほらしいかしら?
じゃあどうしたら恰好よく見えるの?




擦っても擦っても
消えない 消えない
ねぇ やめて

いつからそんなに弱くなったの

2008/02/15

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -