詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
時は流れ星のように 今日もまた消え去ってゆく 明日も
そうやって何度でも 同じ理屈で日々は言い訳と嘘で過ぎてく
どことなく淡くはかないショートストーリー 滲んだ水彩のようにぼやけてその内溶けてく
人生という時間は人それぞれ長い短いがあり違うけど
たぶん人生は長さや短さじゃなく生きた濃さで決まると思うから
ひとつそこに付け足すならどれだけその人が自分の人生を楽しめたか そしてどれだけ輝けたか満足して笑えた数だけすばらしいと思う
くだらない事にも笑えるのも生きてる間だけの小さな奇跡さ
僕らはまるで消えゆくと知りながらも
時に見送る日々を意味もなく他人事のように無駄にして
花が散り そして咲き
たくさんの思い出が記憶の中に刻まれていく 色鮮やかに僕の心を埋めつくしてゆく いつでも
色あせないように
色あせないために
色あせないほどに
思い出がたくさん増えれば増えるほど
日々を歩いた証になる 何かわかる 何かを知るんだな
今日を歩いた足跡は消えない たとえどれだけ一瞬のように今日が終わったとしても足音が遠ざかり
記憶がどれだけ古くなっても 記憶から消え去りはしない
ずっと 残るさ
見えなくても 残るさ
瞬間の奇跡 輝きながら夜空を駈ける
星屑のように 尾を引いて どこか落ちる 今夜も 円を描くように窓にその光の粒が転がっていた
夢の中だけならば許されることも現実じゃかなわないからせめて夢の中で眠ってる僕にみせてやりたい 人は誰も夢見がちで本当はいたいはずだから 思い出の残り香 懐かしいこの香り
甘くとろけてしまいそうな名残は本物
いつか僕が幼子だった頃の名残かな
大人になんて本当はなりたくなんかなかった
大人になんて本当は憧れたらおしまいなんだ
大人にだって本当は言い分はあるはずなのに
なぜに…人は 皆大人になってく。