詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつも いつでも同じ事ばかりが俺を悩ませている 頭の中でまるで吐き気をもよおすくらいに人の顔が二重に見える 重体ですな、これは
自慢ばかり 聞くのはもうあきたのです
無駄な話は左の耳から右の耳に通ってくよ 今日もきみの話を聞いているふりをして実は聞き流している
気付いてるのか気付いてないのか
きみは相変わらずに嬉しそうに笑うだけ
それだけさ ああ
溜息もでるくらいに
それでも毎日同じ事ばかり
繰り返していくよ
ただ今日もしつこいくらいにきみは同じように笑い昨日と同じ退屈が部屋に転がる
新聞片手にミルクを飲む 器用に新聞の角と角をあわせて折り畳んだら 飼い猫に餌をやる 名前すら忘れるくらいこの頃散歩にも連れて行ってないから不満そうだ 猫も
人生なんて生きようだなんて
ろくな生き方今までしてきたわけでもなくこれからも変わらないたいそうな生きざまでもないくせに しかもこんな貧乏生活で毎日なんか味気ない朝昼晩と安い総菜ばかり
だけれど心はタプタプに満たされてるんだ
歩くのも億劫になるくらいに 太りすぎなだけか あ〜あ
だけれどかなりやってきた感じ 自分なりにはネ
寝癖の髪の毛 ブラシでとかすわけでもなく
水で平らにするわけでもなく 心がきしむ 少しあくび 黄ばんだ鏡に映るのは若年よりの猫背の男
まさに僕は典型的な現代っ子だね
拾ってくように
今日を僕は生きて
仕方ないように
毎日を僕は暮らす
必要なことだけ 必要なものだけ
やればいいとだけ僕は口々に言う
出てくるのは溜息ばかりさ いつも
どうせいつか限られてたって くたばる命
ならばいっそ自分の好きに生きさせてくれ
それでも毎日同じ事ばかり 繰り返していくよ ただ今日もしつこいくらいにきみは同じように笑い昨日と同じ退屈が部屋に転がる
何となく先の事も読めるのが悲しくて。