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[124170] 蟻の英雄
詩人:シゲヲ [投票][編集]

たくさんの蟻

その隊長が

戦争をしていました




彼は多くの戦いで勝ち

他のアリたちから慕われていました

そしてあるとき

部下にこう言われました


「なぜあなたが蟻族の天子にならないのですか?」
「そうです。あなたならその力量はあります」


口火を切ったそれは

嵐のように彼の部下全員に木霊しました

そして彼は答えます


「天子として君臨せずとも統治は出来る
行わなければいけないことが多い身には天子は余分だ」


そして彼はさらに続けて


「私は雄略、軍略を知り
なお最強を激しく求め続けたい」


・・・・・・部下たちは何も言えなくなってしまいました


彼は最強を目指していたからです


それは頂点に立つということではなく


頂点であることを望まず
あるがままに最強を求めている


それは最強であることを凌駕していたのです


「いくぞ。存分に死ね。そして殺せ」

2008/04/06

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