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[124771] 虹恋
毎秒4万kmで
天翔ける想念
僕の虹彩に
映った筈の
君の刹那の揺らぎ
切なさに
一歩足りない
気紛れな近しさは
君の彼や
僕の彼女の
指の隙間から
零れ落ちた雫
束の間
ふたりだけに見えた
淡く儚い七色の橋は
通り雨が残した
やがて消えゆく幻
秘密の宝箱は
いずれ埋めた場所さえ
忘れられるだろう
西日に伸びた
ふたつの影は
大地に繋がっただけで
パラレルのまま
ゆっくりと
夕闇に溶けて紛れた
「野守は見ずや
君が袖振る」
2008/04/16
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