過去ログ
〜 過去ログ No.125226 の表示 〜
[125226] Revive
浅い呼吸を
繰り返して
色を抉って
風もない夜
僕は切り裂いた
夢と心の反動で
何も見えなくなった
蒼の、あおの底
誰に宛てたのかさえ
解らない程とおく
遠い記憶
いなくならないで
その声だけが響いて
泣いているのに
涙さえ落ちなかった
脳髄の底響く
絶え間なく、絶え間ない歌
さようなら
淡く、微かに交わした
接吻のように
消えていった
さようなら
さようなら
きっとその果てで
少しだけ、
ほんの 少しだけ
あたしは息を吹き返す
2008/04/24
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -