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[127253] 花雲−HANAGUMORI−
鏡越しの
気のない顔の女が
笑顔もできやしないのかと
わたしを責める
笑い方を忘れたこと
気づいたときにはもう
傲慢なてのひらの中で
今にも絶えそうな花の命を
ただ冷たい眼差しで
見つめていたんだ
明日に気をとられ
間違いから目を背けた
今日を生きることすら
忘れていた
希望を持って
夢を追いかけた
澄みきった少女の瞳から
こんなひどく淀んだ毎日を
誰が想像しただろう
2008/06/02
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