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[128098] サイレン
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


世も末だ

また乱されて
増殖、

してゆくよ

痛みは
孤独の叫び

地獄からの断末魔










いま。

鳴り響いた
踏み切りの警告音

捨てたはずの
過去は疼き、

心までがトリップ










現実は、
いつも身勝手で

頼りなくって

こんなにも

不確かなものは
ないだろう?










君と引き裂かれた現在

当てもなく
漂うのは、

救いを待つ祈りと
終わりなき

悪夢










ねえ

ここに再び
舞い戻った記憶も

苦しみが鮮明

"幸福な感性"










光射す場所
手探りで

突き進んだとて

届かないなら
結果は

同じで










遮断機に阻まれた言葉

出口さえ知れず
あとは

轢かれるのみ、だなんて

そんなの
かなしすぎるから










「運命とゆう肩書きは、仕舞っておいてよ」










容易い何かに
塞がれた朝も

この傷だけは同じ温度で

確かに、
胸に貼りついたまま










過ぎてく無人駅

誰もいないベンチは、

やけに寂しくて
やけに疎ましくて

忘れてくれよ

重い
想いなら

如何仕様もない
唯の

小言だから。










昨夜見た
ドラマのせいだと

言えばいい

その景色が

あまりにも
切なすぎたと

言えばいい










だから、

ねえ

投げた
気持ちは、

届かないけれど

今なら

何にも
見なかったことにするよ





懺悔も後悔も、本心も

良心も

温いオレンヂで
掻き消して...

温いサイレンが
掻き消して...










きっと、明日は現地解散

空が
いつになく

真っ青だ

2008/06/20

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