詩人:千波 一也 | [投票][編集] |
ときの
残り火を
消すように
ゆっくり
無言は敷き詰められます
夜の鏡を
おそれた時代が
あったはずですね、
なにも語らない目も
十分に言葉でありますので
思い出してみませんか、
魔法を
魔法をためしてみせた日の、
うたがいをはらいのける
その魔法を
言葉なきものが
うまれた理由を知っていますか
耳を澄ませば
降り積もります、
ひとびとの
手に
おぼえていますか
ねむりはじめた窓のそと、
記憶をむかえに
参りましょう
砂漠を
つかのま
うるおしてゆく
無限の隅の
花として