詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
雨の降る景色の中
心なしか狭く感じる道を僕は歩いていた
人のことなど誰も気にはしない
その代わり自分に降りかかる災いは許せない
僕が見たところ
そんな奴らばかりだ
この道を通り過ぎる人は
夢のような現実のような世界の中 眠気眼で見上げた視界の中で広がる青い空が恋しいな
雨はただなんのためでもなく降るのに
どこかではそれを天の恵みと崇め、奉ってる
自由だけど
悲しいよね
悲しいよね
信じるのは
その人の勝手だけど
なんだかなあ
なんだかなあ
いもしない
ものを信じてるのは
僕から見たらばかみたいさ
僕から見たらばかみたいさ
君からすればそれが真実なんだろうけど
当の雨はどこまでそれをしってるんだろう
感情があるなら何を思い雨は降りそして人はそれを見て喜びの涙を流すのだろう
教えて欲しい
僕じゃわからないから
僕じゃわからないから
さあ どうして君は雨に感謝する?
ねえ 僕は雨には悲しい記憶しか イメージしか無いのに
僕は どうして雨を待ってるのだろ
中途半端に晴れた空
窓に映る
雲行きをなぜ僕は気にするのだろう
せっかくいれたてで飲もうとしたコーヒーも冷めるほど
長い時間 雨が降るのを心待ちにするのだろうかな
雨なんて 雨なんて
大嫌いなのに
今だけは 今だけは
悲しみに浸りたい
せつなさにうもれたいんだよ
おかしいだろ
君が天に感謝するよりも
僕のほうがよっぽど変だよな
おかしいだろ
悲しみに浸りたいだなんて
僕はそこまで追い込まれたのか
気付いてみれば憎いくらい晴れ渡る空
ああ 僕は本来なら喜ぶはずの事にも今は涙を見せるくらい悲しかった
僕が欲しいのは
もっと深い悲しみ
そんなコト知る由もない空はただ青く続くだけ。