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[132132] 虫ロボ界
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

どこ見ても、世の中が薄汚れて歪んだ瓦礫に思え、
遠い記憶とともに堕ちて行く僕
流れる涙汗も火のように熱くしたたり、同時に凍える




人々は何を思って次々にロボット世界へ急ぐのか

淡白な明日を迎えるつもり?


夜を食い、孤独を切り取り、都会を占領して

虫けらのねぐら・・・悪夢よ覚めてくれ!




ぼくは こんなにさみしいから、
音楽詩人きどってみる


そぼ降る雨つゆにまぎれてたら、
ナチュラルな琴のね が、 ムーン・ウェイブを のびてって、

たわわな弓スイート・ソングを愛してやまず



着いた先の 静夜の揺りかごで、
桃の味する声を あったか天使と取り交わすんだ



きっとだよ


どう?

なにげなく うつむいて すましてる 今の君だけど、

そっと ふれたい  そんな横顔の優しさに、
ゆるやかなほほのラインと シャドウ・ピンクのくちびるが、 はかなさを せつなげに ひびかせるから


ぼくらは、人の心の ふくらみが やわらかかったころを思い出したいんだ



期待するものに、ごちそうが いっぱい つまってた

女性たちのつくる手料理が まろやかで、
男性らの笑い声は でかかった

うたう唱歌も弾んでて・・・

ありし日の 七色だった人間世界へ

2008/09/22

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