ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.133000-133999 > No.133347「つとめて」

過去ログ  〜 過去ログ No.133347 の表示 〜


[133347] つとめて
詩人:千波 一也 [投票][編集]


つとめて

まっすぐに

まがっていきたいものです


つとめて

ねっしんに

さめていきたいものです


そうして

やっぱり

つとめてたくみに

へたくそになりたいものです



 うたは

 かぎりなく

 おまじないににていて


 ほら、

 だれもがじぶんを

 よそおいながら

 しんじつへと

 あふれて

 しまう


 そこにはやがて

 はながさくので

 ひとびとは

 しあわせ・ふしあわせを

 さがしはじめるのです


 だれもがおんなじ

 やりかたで



つとめて

じゅうなんに

かたくなりたいものです


つとめて

ぱさぱさに

うるおいたいものです



うまれもった、この

かなしみを


かなしみの

ひを

2008/10/23

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -